風見篤史のブログ


by akazami
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『アウトレイジ』

2011年1月21日(金)
『アウトレイジ』
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DVD『アウトレイジ』(監督:北野武)を鑑賞する。
ここ最近駄作を連発していた武監督が放つ久し振りの素晴らしい作品がこの『アウトレイジ』だ。今観たばかりなのだが興奮してどうにも眠れそうにない。とにかくたけし的バイオレンス全開の痛快エンターテイメント映画で、エンドクレジットが上がってきた時に「あ~映画観たなぁー。映画は芸術だけではないんだなー」痛感し、尚且つ非常に最高の気分になった。

やくざの暴力的で破滅的な群像劇を描いた作品だが、何が素晴らしいってその圧倒的に脚本の構成力に度肝を抜かれた。初期の芸術性やバイオレンス注目されがちだが、実はたけしのシナリオ創作の実力はあまり語られていないと思う。主要登場人物だけでも15人以上いるが、その全員が悪意と下心を胸に殺しあう物語をとてつもない構成力とストーリーテイリングで見事にまとめあげている。僕はずっと話の展開にハラハラドキドキが止まらなかった・・・。

またたけしが考え抜いた“痛い暴力”をあらゆる映画的見せ方で描写し、もう”痛いバイオレンス(暴力)”のオンパレードだ。世界広しと言えどもこれだけの暴力レパートリーを描ける監督は他にいないだろう。やはり暴力映画になるとたけしは輝き、たけしの“いい才能”が映画に写る。

この映画についてはもっと色々書きたいが、少しは寝なきゃいけないので・・・。
芸術美としての映画性ではなく、エンターテイメントとして映画性が見事に爆発した素晴らしい傑作である(しかしながらストーリー自体は映画芸術美の極致である『ソナチネ』とほとんど同じであるのが不思議なところだが、今回はたけしが完全にエンターテイメントとして映画を撮っている)。

僕は4作目の大傑作『ソナチネ』以来の、長い年月経て撮った傑作がこの『アウトレイジ』だと思う。


c0107704_1682281.jpg『アウトレイジ』(2010年/日本)
監督:北野武   ★★★★☆
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# by akazami | 2011-01-21 16:13 | 映画

『男性・女性』

2011年1月17日(月)
『男性・女性』
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VHS『男性・女性』(監督:ジャン・リュック・ゴダール)を鑑賞。
この映画の「圧倒的なつまらなさ」と「圧倒的なスタイリッシュなデザイン性」ななんなのだろう?「おしゃれ」「難解」「ポップ」「知ったかぶり」「優越感」「意味不明」「コンプレックス」といったゴダールについても一般的な見方(またはイメージ)が凝縮されたゴダール映画の極北がこの66年『男性・女性』のような気がする。

ストーリーなどよくわからない、単純にすごくつまらない。しかしパリのカフェを中心に撮影されたモノクロの断片的なフィルムの圧倒的なデザイン美はひたすらにオシャレで美しい・・・。菊池成孔が「カフェゴダール」と呼ぶのもよくわかるが、左翼に被れた若者(ジャン・ピエール・レオー)がパリのカフェでエスプレッソを飲んだりピンボールをはじきながら女の子を必死に口説いている、そんな映画である。

美しいタイポグラフィーで挿入される字幕も含め、即興的でありながらも極度にスタイリッシュな画面構成。モノクロの映像美。ぶつ切りにされる場面と音楽。このゴダール映画における「映画デザイン性」にこそに僕は心底魅了される。僕はゴダールの表層しか観ていないのかも知れないが、それでいいのだ。映画的な物語の無さ苦心しつつも、カフェゴダール万歳である。


c0107704_038597.jpg『男性・女性』(1966年/フランス)
監督:ジャン=リュック・ゴダール   ★★★   
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# by akazami | 2011-01-18 00:41 | 映画

『霧の中の風景』

2011年1月15日(土)
『霧の中の風景』
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ここ最近の苦しい精神状態からやっと回復してきたようだ。しかし、いつまた鬱の波が押し寄せてくるかわからない。いったん波が立つともう恐怖と憂鬱と強烈な不安感(あるいは絶望感)に耐えるしかない。そう、耐えるしかないのだ。この絶望感に打ち勝つにはポジティブな思考しかない。「なるようになるさ」と気楽に考えるのが一番有効であるが、なかなかできないのが僕である。

VHS『霧の中の風景』(監督:テオ・アンゲロプロス)を鑑賞する。
昔見たときの美しいイメージがあったが、今回は全体としてあまり心に響かなかった。もっと美しいロングショットがたくさんあった印象だったのだが、どうもグッとくるようなイメージがない。それにアンゲロプロスはビスタサイズかシネスコだろうと思い込んでいたのだが、『旅芸人の記録』など他の作品も含めてこの監督はスタンダードで撮っているようだ。あれー?

しかしながら、無人の高速道路でのシーンや、雪を見上げて動かない大人たちの中を駆け抜けてゆく少女たち、海から突如引き上げられる人差し指の欠けた巨大な石造、など幻想的な場面はやはり秀逸。

この監督は贅沢な芸術家でイメージに合うような曇天の空を10日も平気で待つらしい(昔蓮貫重彦のインタビューで読んだ)。まるで黒澤明のようで今の日本映画界では考えられない・・・。ギリシャでもアンゲロプロスだけは別格なのか?

アンゲロプロスはまだ未見の作品はいくつかあるがあまり気が進まなくなった。もっと天才的な映像作家の印象があったのだが・・・。同じビクトル・エリセやタルコフスキー、ホウ・シャオシェンなどの風景系の作家見直してみたらどうなのだろう?『ミツバチのささやき』などは学生の頃はおおーと感動したが、今観たらけっこう退屈な作品なのかもしれない。

c0107704_4564296.jpg『霧の中の風景』(1988/ギリシャ)
監督:テオ・アンゲロプロス   ★★☆
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# by akazami | 2011-01-16 05:09 | 映画

名言014

2011年1月14日(金)
名言014
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全てが失われようとも、まだ未来が残っている

                                          by ボヴィー
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# by akazami | 2011-01-14 21:39 | 名言

恐怖

2011年1月9日(
恐怖
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『ヒミズ』の主人公の目だけに見える化け物。
トイレで「ダメだ、生きられない・・・」と泣き崩れず『バッファロー』のギャロ。
『SR サイタマノラッパー』の逃げるように再上京するAV女優の後姿。
愛猫の死。
名言:森の分かれ道では人の選ばぬほうを選ぼう。すべてが変わる。


体の奥底から”強い恐怖”が湧き上がってくる・・・。
でかい恐怖がやってきた。
どうしよう、ものすごく怖い。
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# by akazami | 2011-01-09 17:48 | 日々のこと

アイデア02と人生設計

2011年1月5日(水)
アイデア02と人生設計
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今日、突拍子もないアイデアを思いつく。
うーん、どうしようか?このアイデアは人生設計や自分のささやかなライフプランを大きく揺さぶるレベルだ・・・。アイデアの突拍子さはずば抜けておりリスクも大いにあるが、その先の可能性は十分に検討に値する気がする。尖がった思い付きの分だけ、いざ実行するには勇気がいるが、エッジの効いたアイデアや方向性は思い切ってやってみて、実際に動いてみなければわからないことがたくさんあるのだろう・・・。うーん・・・これはちょっとペンディングだな。

ある友人は言っていた。靴下のみでびちゃびゃになるとわかっていながら泥道を進んでいくの簡単な気持ちではできない・・・。登山者を遠くから眺めている人からはさぞ気持ちよさそうに見えるが、実際に登っている人間は靴なしで岩場を登る”痛さ”を身に沁みるほどよく知っているのだろう。”表現”という山にはロープウェイもあるが、そのチケットを持っているのはごく一部の人間ありほとんどの表現者は泥道を歩いて進んでいくしかない
(しかし実際に山を登り始める人間は表現したいと思う人間の中のほんとにごく一部で、ほとんどの一般人は遠くから山を眺めているだけである。ここは非常に重要である)。

じゃ自分はどうする?・・・。まともにやったらどう転んでも勝ち目はなさそうだ。じゃどうする?無理せず平野残って家庭菜園でもするか。それともインターネットの革新性を利用してどこからかみんなが知らない新品の靴を手に入れるか。思い切って違う山に登るか。


年始から頭がグルグル回る。
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# by akazami | 2011-01-06 00:00 | 日々のこと
2011年1月1日(土)
明けたぜ2011年 やるぜ2011年
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あけしておめでとうございます。
2011年もできるだけがんばってこのブログを更新していきたいと思っています。そして、僕は本気でこの2011年を素晴らしい年にすべく、自分を変化させ、今までに経験したことのないくらい全力で走ろうと強く誓った次第であります。いろいろ問題はあるけど常にポジティブに考え、未来のために全力疾走でいく。そう、全力疾走。

年末は東京で大学時代の友人らと忘年会。茨城に戻って以来みんなに会うのはかなり久し振りで、みんないろいろ難しい人生の問題を抱えながらも元気そうで嬉しくなっていっぱい飲んでいっぱい話した。夕方から朝までずっとグダグダといろんなことを語った。映画監督もグラフィックデザイナーもCGクリエイターも助監督もサラリーマンもシステムエンジニアもみんな肩書きはカッコイイがみんな友達。友達だから全部本音の話ができる。だから気持ちがいい。負けてられるか!と勇気もいっぱいもらった。

そう、2011年は全力疾走でいきます。
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# by akazami | 2011-01-01 14:27

素敵なキャッチコピー013

2010年12月28日(火)
素敵なキャッチコピー013
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変わらなきゃ

                                           by 日産



昔、イチローがCMでテレビのこっちに語りかけてた。
ずっと変わっていないように見えるイチローが言うから、
重い一言。
シンプルで、力強くて、クールな言葉。

そう、変わらなきゃ。
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# by akazami | 2010-12-28 22:04 | キャッチコピー

『バッファロー'66』

2010年12月24日(金)
『バッファロー'66』
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全くクリスマスという感じがしない・・・。
田舎の会社で地味に働いていれば、クリスマスイブも地味に過ぎていく。12月24日は誕生日ということもあり、人一倍クリスマスには思い入れがあり大好きなのであるが、35歳にもなるとキラキラした出来事はほとんど起こらないのだが、まぁ仕事をしているだけましである。今は誕生日より仕事が大切。

DVD『バッファロー’66』(監督:ヴィンセント・ギャロ)を鑑賞。
僕の大好きな映画で日本でも異例のロングランヒットした、90年代アメリカ映画の大傑作。監督・脚本・音楽・主演のギャロの美的センスと実験的なスタイルが見事に凝縮され、近年稀に見る洗練された“映画デザイン性”を持った作品である(クレジットタイトルのデザインは絶品の一言)。そのどこかアンティークレトロな色調で非常にフォトジェニックな美的映像センスはギャロ独特の圧倒的な映像美学に貫かれている(16mm撮影なのだろうか?)。

通常では考えられないようなカット構成やラストの銃撃シーンでのマンガ的なデフォルメ処理、突然照明がスポットライトに変わりミュージカルが挿入されるなど実験性は、非常にハイクォリティーかつ現代的な映画芸術性を感じさせ、ヴィンセント・ギャロがただのおしゃれな異端派ではなく、間違いなく真の映画作家であることを証明している(ちなみに映画作家としてのギャロの映画美学は2作目の『ブラウン・バニー』で極度の洗練化を遂げることになる)。

しかし、この映画で最も魅力的な部分で、多くの人にこの映画が愛される理由はギャロ自ら演じる主人公ビリーのキャラクターだろう。公開当時僕のことをよく知る友人2人が口を揃えて言ったことは「これは風見によく似ている。ていうか、これ風見だよ」・・・。どうなのだろ?


いずれにしろ『バファロー’66』『ブラウン・バニー』と独自の美学に貫かれた傑作を作り上げたヴィンセント・ギャロの次回作の発表を、僕は首を長くして待っている。



c0107704_14441669.jpg『バッファロー'66』(1998年/アメリカ)
監督:ヴィンセント・ギャロ   ★★★★
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# by akazami | 2010-12-24 14:46 | 映画
2010年12月22日(水)
流れ星とユニクロと自己陶酔
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昨日の夜仕事の帰りに流れ星を見る。超ハッキリとした明確な流れ星。過去に見たことがないほどにクリアな流れ星。すごいなぁ・・・完全に星が流れて一瞬で消えていった・・・。僕は当然のように感動してワクワクして「こりゃいいことあるな」と思いながらも、また当然のように「この短時間に願い事を三つ願うなど時間的に不可能だろう・・・」とも思う。

今日は電車で僕の前に隣同士で座った男二人が同じユニクロのダウンジャケットを着ていた。偶然だろうが同じ黒のダウンジャケット。明らかに変な光景に唸ると共に、ユニクロのすごさを実感した。これは偶然の見えるが必然のような気もする。日本のユニクロ化を痛感した次第だ。

家に帰る前に24時間のスーパーに寄り、赤ワインのみを1本を購入したが袋をくれないのでそのまま瓶を握り締めて車へ。スーツでワインの瓶を持って歩いている。「これって、ちょっとかっこいいよくないか?」と自己陶酔。部屋に帰ってチャーリーパーカーを聴きつつ、ワインを飲みつつ、チーズを食べつつ。「これけっこう村上春樹的でカッコイイではないか?」とまた自己陶酔。しかし、自分のメタボなお腹と危機迫る毛髪はどうにも村上春樹的ではなく、自己幻滅。
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# by akazami | 2010-12-22 22:35 | 日々のこと
2010年12月20日(月)
不可解な人デビット・リンチ
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どうやら映画モードに入ってきたようだ。
僕は理由はよく分からないがなんらかのバイオリズムによっていろいろなモードに切り替わる。音楽モード、映画モード、読書モード、酒モード、恋愛夢想モード、過食モード、過眠モード・・・・。気が付くと勝手に趣向チャンネルが切り替わっていて、「あっ、今映画モードにきてる」と大体は後から分かる。

DVD『ワイルド・アット・ハート』(監督:デビット・リンチ)を鑑賞。
僕はみんながイイというが、どうしても苦手な監督が何人かいる。コーエン兄弟。塚本晋也。そしてこのデビット・リンチだ。みんながうまいと言うしすごく、確かに美味しそうだから食べてみると意外にマズい。でも新しいメニューがくるとやっぱ美味しそうなので「今度は?」と食べるとやっぱマズい・・・そういう感じの監督が僕にとってのリンチ。

『イレイザー・ヘッド』『ブルー・ベルベット』『ツインピークス・TVシリーズ』そして極めつけの『マルホランド・ドライブ』・・・。その独創的なリンチワールドは不可解で不気味で不明瞭で不条理・・・。全部「不」が頭文字について回る人なのだが、いつも彼の映画を観てみると、なんていうか後味が悪いのである。決して悪い作品ではないのだろうけど、生理的に合わないのだろう。

作品世界はものすごく狂っているのだが、きっとリンチ本人は全く狂気とは反対に頭脳明晰でクールな思考の持ち主のような気がする。好きじゃないのになぜかまた観たくなる・・・。



c0107704_22195148.jpg『ワイルド・アットハート』(1990年/アメリカ)
監督:デビット・リンチ   ★★☆
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# by akazami | 2010-12-20 22:27 | 映画
2010年12月19日(
『ヌーヴェルヴァーグ』、『新ドイツ零年』
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VHS『ヌーヴェルヴァーグ』監督ジャン=リュック・ゴダールを鑑賞。
アランドロンを主演に迎え、ロマン湖の美しい風景の中で撮影された作品であるが、非常に退屈であり僕にはその良さを理解、感じることができなかった・・・。物語性は他のゴダール作品に比べると明確になっているが、登場人物も映像も心を打つものがなく、60年代に見られた映画デザイン性もほぼない。黒沢清はオールタイムベストの中にこの作品を挙げているが、僕にはその”よさ”も”価値”もこの映画に見出せない。

VHS『新ドイツ零年』監督:ジャン=リュック・ゴダールを鑑賞。
ドイツの会社から「孤独」テーマに依頼され撮影された作品であるが、この映画にも映画的な魅力は全く感じられなかった・・・。ロッセリーニの『ドイツ」零年』などの古いドイツ映画の直接の引用、ゲーテなどのドイツ人詩人の引用・・・例のごとくゴダール得意の字幕の挿入やナレーションで引用に嵐を引き起こす。画面全体がずっと暗く悲壮感が映画全編を覆う。『アルファビル』以来のレミー・コーションの登場も悲壮感をますだけで、老人が薄暗い街をブラブラするだけにしか感じられない。

『ヌーヴェルヴァーグ』
監督:ジャン=リュックゴダール(1990年/フランス)   ★

『新ドイツ零年』
監督:ジャン=リュックゴダール(1991年/フランス・ドイツ)   ☆ 
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# by akazami | 2010-12-19 11:10

名言013

2010年12月18日(
名言013
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森の分かれ道では人の通らぬ道を選ぼう。すべてが変わる  
                                                                      by フロスト
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# by akazami | 2010-12-19 02:21

シネフィル

2010年12月17日(金)
シネフィル
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僕はシネフィルではない。
シネフィルという言葉がある。映画狂という意味。人よりちょっと多く映画を観ている単なる映画好きや映画の知識が豊富な映画愛好家とはわけが違う。シネフィルとは狂ったように映画が好きで映画に人生を捧げ、病的に映画を観ている人々である。

「僕は60年代のゴダールが好きだなぁ」とか「私のフェイバリットはアンゲロプロスの『霧の中の風景』ね」なんて言っているインテリを気取った大学生などはシネフィルとは呼ばない。ただの映画マニアである。シネフィルとは『断絶』以外のモンテ・ヘルマンの作品ついて嬉々として語ったり、小津ではなく「加藤泰のローアングルは凄い」などと言っている人種である。その映画への愛情は常軌を逸しておりそれはもう狂気ですらある。正しくシネフィル。具体的人物としては蓮貫重彦、黒沢清、青山真治、中原昌也、阿部和重、篠崎誠、松江哲明などなど

「カウリスマキのベスト1を挙げるとしたら、やっぱり『愛しのタチアナ』だな」などと車の中で一人呟く僕は“映画好き以上シネフィル未満”か?
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# by akazami | 2010-12-17 21:49

『右側に気をつけろ』

2010年12月15日(水)
『右側に気をつけろ』
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VHS『右側に気をつけろ』ジャン=リュック・ゴダールを鑑賞。
ゴダール80年代の隠れた傑作がこの『右側に気をつけろ』。
とにかく鮮烈なゴダールらしい原色映像イメージも、物語をと遠く離れズタズタに再構築された音響設計も最高度にゴダール/ソニマージュであり、僕は観ていて物語の理解などを超えて(最初からストーリー展開など気にしていない)直接脳や感情にビリビリくる真に芸術作品としてこの映画を”体感”した。

空港でのシークエンスはドタバタコメディーであり、リタ・ミツコのシーンではドキュメント風、白痴のシーンは難解な寓話ファンタジー。これがゴダールの天才的な編集感覚でリミックスされPOPな仕上がりとなっている。まぁこんなまともに物語などない映像音楽リミックス実験映画を簡単に撮りきってしまうのは世界広しと言えどもゴダール先生しかいない。

僕はこの『右側に気をつけろ』が大好きである。物凄いレベルで表現された素晴らしい芸術作品。芸術としての映画の持っている”本質的な価値と可能性”を見せてくれている気がしてならない。


c0107704_162755.jpg『右側に気をつけろ』(1989年/フランス・スイス)
監督:ジャン=リュック・ゴダール ★★★★
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# by akazami | 2010-12-16 01:07 | 映画

single-8

2010年12月14日(火)
single-8
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週末にふらりと立ち寄ったリサイクルショップで何か放り出し物はないかと漁っているとなんとsingle-8を発見。それもズームもできるいいヤツなのに値段がなんと300円!店員さんに聞くと動作確認していないので動かないかも知れないと・・・しかし「これ買った!動くかどうかわからんが超渋くてカッコイイし、これ買った!」。とウキウキで購入。

家に帰って早速電池を入れてみると・・・ウィーンウィーン!とカメラが回りだした時にはもうにんまりである。へへへsingle-8買っちゃった。映画を撮る予定も計画もないのにカメラ買っちゃった。古い8ミリカメラ買っちゃった。わーい!8ミリ8ミリ。昔にどこかで買った古い映写機はあるので、あとは東京のどっかのマニアックな店でフィルムを手に入れれば撮影できるし、映写もできるぜ。

8ミリには8ミリにしかない深い味わいがある。その粗い粒子のざらついたフィルム映像は、どこか懐かしい郷愁を誘う。そういえば、ヴェンダースの『パリ、テキサス』の中で印象的に8ミリ映像が使われていたことが記憶に蘇る。8ミリ独特の映像は使い方によって映画に鮮烈なインパクトを与えることができるのだ。
あーイメージが広がるのさ。フィルムを買ったらまず家のネコどもを撮ってやろうか。

(ちなみに上の写真は自分のケータイで撮ったものだが、なぜだかフィルムっぽい感触のトーンでとってもいい感じである)
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# by akazami | 2010-12-14 22:39

素敵なキャッチコピー012

2010年12月12日(
素敵なキャッチコピー012
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帰ってくるあなたが、最高のプレゼント

                                         by JR東海




この時期になると毎年この素敵なCMシリーズを思い出します。とても大好きなCMです。
【YouTube】
http://www.youtube.com/watch?v=ZGu7SGxNWyo&feature=fvw
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# by akazami | 2010-12-12 06:42 | キャッチコピー
2010年12月11日(水)
映画『ノルウェイの森』を公開初日に観る
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公開初日の映画館はガラガラ・・・。
田舎の人間が村上春樹なんか読むわけないのは容易に想像できるが、映画公開初日の土曜日に僕を含めて7人ていうのはないだろう。恋人同士はなぜ観にこない?恋愛映画だしデートに最適じゃないのか?村上春樹作品の映画だぞ・・・。

映画はあまりパッとしない、いや全くパッとしない作品の出来であった。村上春樹愛読者として期待度が高すぎたきらいあるけれども、しかしながらひどくよくない・・・。やはり原作モノの映画化で原作を映画が上回ることは非常に稀で、大体が失敗に終わる。この映画もそうで、文学作品としての原作の美しさを全く表現できていない上、原作の物語をほぼその通りになぞっただけで、映画・映像作品としての「面白さ、美しさ」を失っている。

まず主要登場人物の2人(直子と緑)がひどい。これは明らかなキャスティングミスだろう。両者とも僕の描いている原作のイメージからははるかに遠く、菊池凛子は演技はうまいのだろうけれども演技以前に被写体として僕はイイと思ったことは一度もない(はっきり言うと嫌いである、この人は『バベル』以前に熊切さんの『空の穴』の時からずーとダメ)。対する緑役の水原季子も同じくひどかった・・・。演技が下手なのは差し置いても、被写体として全く魅力的でない。

リービンピンの透明感ある映像と60年代後半を再現した凝りに凝ったインテリアやディティールファッションはとっても魅力的だったが、それ以外はほんとに・・・つまらない映画だった。監督の力不足が原因で失敗作になっているのではなく、そもそも村上作品の魅力は文学の美しさ、小説ならではの面白さであって映画には向かないのかもしれない(大森一樹の『風の歌を聴け』もひどかったし・・・)


村上春樹と映画。共通項がありそうでやはり水と油なのかも。相性の問題なのか?


『ノルウェイの森』(2010年/日本)
監督:トラン・アン・ユン
★☆
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# by akazami | 2010-12-11 17:46 | 映画

名言012

2010年12月10日(金)
名言012
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”あきらめたら、そこで試合終了ですよ。”

                               by 『スラムダンク』より安西先生



当たり前だけど、その一言がとってもとっても深いです。
安西先生ー!
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# by akazami | 2010-12-10 19:00

部屋換え

2010年12月9日(木)
部屋換え
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最近厳しい精神状態が続いていたが、今日で峠は越えたようだ・・・。ふーう、・・・。そんな中妹の部屋が空き部屋になったのだが、ゴソゴソとその部屋に移る。一応自分らしい部屋にと工夫するが、まぁ所詮は実家の部屋だ、どうやってもカッコがつかない。写真もピンボケだ・・・・。

部屋の電気を暗くしてクリフォードブラウンなどをかければ、中々どうしていい雰囲気がでるじゃないか。バーボンのウィスキーロックでいきたくなるぜ。JAZZな気分でリラックスさ。イメージ的にはサニーディサービスの3rdアルバム『愛と笑いの夜』の裏ジャケットのうらぶれた安ホテルの感じ。悪くはない。

部屋が変われば気分も変わる。明るい気持ちで前を見てゆこうさ。さぁ、12月を乗り切ろう!
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# by akazami | 2010-12-09 18:09 | 日々のこと

妹の引越し

2010年12月4日(
妹の引越し
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最近頭の中が仕事に覆われている、それもあまりよくない方向で。売上、ビジネス、利益、結果、効果、データ、実績・・・。うまくいけている時はそれも楽しく興味深くやる気モチベーションの高いのだが、うまくいけていない時は見えないプレッシャーとして自分の精神に圧し掛かって来る。うーん、仕事とは何だ?今までいろいろな理由を付けて逃げていたが、今回は逃げない。

今日は平日の疲れも癒す時間もないまま朝から妹の引越しの手伝い。やる気など全くでないが家族の為だと思い荷物を運ぶ運ぶ。当然のごとく運動不足の僕に階段の上り下りは堪える・・・。しんどい。しかし、なぜか「これは妹のためだ、家族の為だ」と珍しく家族愛的な感情が僕の中に沸き起こり、少しがんばれたのだ。家族愛?へーえ・・・。

キーボードのKのボタンがまともに反応しない・・・。そろそろこのノートPCもガタがきたか・・・。
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# by akazami | 2010-12-04 20:38 | 日々のこと
2010年12月1日(水)
大橋トリオの『贈る言葉』
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体調、精神、気分が最悪の時には薬と音楽に助けてもらおう。アルコールと共に胸に刺さる大橋トリオの名カバー『贈る言葉』。彼は数少ない天才音楽家の一人である。今は頭がキチンと回っていないので詳しく書けないが、こういう人はなかなか出てこない。かつて渋谷陽一氏が中村一義のデビューに際し「10年に1人の天才」と称したが、この大橋トリオも10年に1人の天才ではないだろうか?

日本の音楽シーンの10年代は相対性理論とこの大橋トリオの登場を持って始まったと記憶されることだろう。

【YouTube】
大橋トリオ『贈る言葉』
http://www.youtube.com/watch?v=AaIlvaD7GD0&feature=related
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# by akazami | 2010-12-01 20:04 | 日々のこと

バイオリズム

2010年12月1日(水)
バイオリズム
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バイオリズムの最底辺に下降中。まずい。何もできない・・・
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# by akazami | 2010-12-01 18:19 | 日々のこと
2010年11月26日(金)
ブラックと疲労とゲンズブール
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自分の好みに大きく変化が現れると自分でも驚くことがある。時の流れと共にゆっくりゆっくりと変わってゆき、ある時ハッと気づく。僕は今「コーヒーはブラックに限る」と思っている。昔にはありえなかったことだ。何も入れない何も足さない純粋なコーヒーが一番うまい。これも30半ばという年齢のせいか?

疲れている。けっこう疲れている。僕は体力的にも精神的にも弱い人間である。これは20代の生活で実証されている事実であるが、決定事項ではない。睡眠時間とプレッシャー。今までの僕ならあっさりと逃避している場面だが、そうはいかない。栄養ドリンクも飲みつつ逃げずに粘るぞ。逃げてたまるか、負けてたまるか。

ぐったりとしながらハンドルを握り、ずっとセルジュ・ゲンズブールの歌を聴いていた。アンニュイでインテリジェンス、ナイーヴでありながらめっちゃダンディなフランスの伊達男。はぁーかっこいいぜ。ひたすらに無造作紳士。ゲンズブール!
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# by akazami | 2010-11-26 22:24 | 日々のこと

このレースの先頭集団

2010年11月24日(水)
このレースの先頭集団
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観たい新作映画がたくさんある。
超1カットの奇跡は起きているのか?と気持ちが入る松江君の『ライブテープ』。斜に構えて見ても秀作の予感漂う李相日の『悪人』。なにやらすでに狂気を感じる柴田剛君の『堀川中立売』、魅力的なロケ地を手に入れ宇治田さんの話法と熊切さんの感性そして実力が久々に炸裂していそうな『海炭市叙景』、そして何と言っても注目は、ノンフィクションの原作を元に2大スターを登場させ全共闘の時代のエネルギーに真っ向からぶつかり、それをオリジナルな物語と文体でで描いてくるのであろう山下&向井君の『マイ・バック・ページ』。

そうこの終わりなきレースは、第2ステージも彼らが先頭を走っている。しかし、まだ折り返し地点にも来ていない。観客でいるのかゼッケンを付けるのかは自分次第。最後に何が起こるかは競技場に入るまで誰にもわからない。
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# by akazami | 2010-11-25 00:55 | 映画

素敵なキャッチコピー011

2010年11月23日(火)
素敵なキャッチコピー011
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男一本セブンスター

by  Seven Stars
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# by akazami | 2010-11-23 21:45 | キャッチコピー

空気公団

2010年11月21日(
空気公団
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何にもやる気がしない週末であった。雑誌のモチベーション特集を読みながら、限りなくモチベーションの低い土日。まぁそんなのんびりとした週末もいいだろう。ていうか土日は何もせずのんびりするものであるという考え方もある。そんなゆったりとした週末の音楽はやっぱり空気公団しかない。

のんびり、ゆったり、ごろり、だらだら、ごろごろ、うたたね・・・彼らのそんな音楽を聴いていると、なんにもしてしない時間が、大切で幸福な時間に思えてくる。どこまでも優しく透明感あるボーカルが心に沁みる、フォークでアコースティックなポップなバンド。穏やかな秋の午後に煙草を吹かしながらコーヒーの飲んでいる時間には空気公団をかけるしかない。大好きなグループだ。(写真は彼ら)。
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# by akazami | 2010-11-22 03:34 | 音楽

雑誌とボールペン

2010年11月19日(金)
雑誌とボールペン
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今日は本屋にふらりと立ち寄りオオっと思った雑誌を2冊買った。『CIRCUS』と『BRUTUS』。雑誌を買うなど何年振りか・・・茨城に戻ってから買った記憶がないよ。ずっとWebサーフィンばかりだったので紙媒体というアナログなのがすごく新鮮でいい感じ。本屋にちょっと立ち寄る、思いかけず気になる雑誌を思い切って買う。2冊も買う。うーん悪くない。

平日が終わったー!と浮かれ気分で家に帰ると、楽天で注文していたボールペン10本セットが届いていた。やったきたきた。【パイロットゲルインキボールペンG-3/0.5mの極細ブラック】。自他共に認めるボールペン通である僕が数あるボールペンの中から選び抜いた逸品である。これが死ぬほど書きやすい!滑らか!しかも1本100円!値段超普通!だから10本セットで買っちゃった(配送料とあまり変わらない)。同じシリーズの赤と青もいっぱい持っている。えへへ。

もう、ウキウキである。明日からメモしまくりだ。
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# by akazami | 2010-11-20 00:01 | 日々のこと

MHK 松本人志のコント

2010年11月18日(木)
MHK 松本人志のコント
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先日の夜、偶然NHKをボケーと見ていたらいきなり「MHK 松本人志のコント」が放送されていたので、30分間ぐぐーっとテレビに見入っていた。この番組はレギュラーではなく単発の番組らしいので、リアルタイムで視聴できたことは、ほとんどTVを見ない僕にとって、軽い奇跡である。

何が展開されるのかと固唾を呑んで見守っていると、最初のコントからこれがやはり素晴らしい出来で、満面の笑みでニヤニヤクスクスしながら「これ超面白い!」「不条理すぎ!」「やっぱ松本人志はすげぇー!」と心の中で叫んでいた。自作自演、ほぼ一人芝居という難しいような設定ながら、松っちゃんの頭の中にある圧倒的な”笑い”世界像がビリビリ展開され、改めて「こーいうのが面白いっていうんだよなぁ~」とニヤニヤ中も再確認させられたのであった。

現在の民放のTV業界は島田伸介をリーダーとする「吐き気のするようなバラエティ番組」で覆われている。あのような低俗で面白くもなんともない、寒気がするような番組が視聴率を挙げている世間の現実にものすごい嫌悪感を僕は持っている。正直もう恐怖ですらある。

まともに見ていないのであまり勝手なことは言えないが、今の民放にまともな人間が見るような番組は皆無なのではないのではないか?(何をマトモと呼ぶかはまた別だが)。あのNHKが松本人志に声をかけるなどまさに「非常事態」であると言える。民放でもバカリズムのような笑いの才能(天才)が伸び伸び笑いを作れる環境・番組をTV業界の人に作って欲しいと心から思う。

松本人志は衰えを知らない。40を過ぎてますます笑いの才気は活発である。純粋なファンとしてTVでその天才的なイマジネーションを爆発させ、爆走してほしい。
しかし、松本人志も映画を撮っている。しかも残念なことに2本も撮っている。これがいけない。松本人志の残念な映画については、また別の話。
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# by akazami | 2010-11-18 20:27 | 日々のこと

失敗

2010年11月16日(火)
失敗
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どうも日曜のビールがいけなかった。明らかに失敗だ・・・。
週が明けてからもグダグダな状態が続いてしまい、仕事にならない。休みだと浮かれて気分に任せてなれないことをすると痛い目に会うというのは本当らしい。疲労もあるし、しっかしせねばである・・・。だから今日は素直にベットへ飛び込み、心と体をリセットしよう。

原田知世を聴きながら、ぐっすり眠ろう。
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# by akazami | 2010-11-16 21:46 | 日々のこと