風見篤史のブログ


by akazami
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映画『ノルウェイの森』

2010年8月14日(
映画『ノルウェイの森』
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まだ公開されていないが、非常に期待と不安を持って期待している作品がいくつかあるのだが、その一つが今年の12月公開予定の映画『ノルウェイの森』。監督は『青いパパイヤの香』のベトナム出身のトラン・アン・ユンで主演の二人は松山ケンイチと菊池凛子。東宝配給のかなりの予算の大きな作品であると思われる。

僕は俗に言う”ハルキスト”自認しており村上春樹の作品はほとんど読んでいる。中でも特に好きな作品の『ノルウェイの森』の映画化にはかなり驚いた。しかも外国人監督である・・・。ほとんどの人と同様に僕も、溺愛している原作の映画化には期待と不安のゆれの間にさらされる「映画化ってどうなの?」「失敗しないで欲しい」etc・・・
果たしてユン監督はどこまで村上作品の魅力を映像化できるのか?

公式サイトの特報を観る限り「僕」役のマツケンと「直子」役の菊池凛子が雪原の中の走る美しいイメージ印象的で、一見デジタル撮影と分からないほどのクオリティに驚く。
お~いい感じだ、かなり透明感ある映像。もしかしたら監督のセンスがはじけた傑作になるかもしれん・・・う~ん、どだろ?
この映画だけは12月に必ず劇場に駆けつける


『ノルウェイの森』公式HP
http://www.norway-mori.com/
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by akazami | 2010-08-15 02:13 | 映画

謎のクール男 菊池成孔

2010年8月13日(金)
謎のクール男 菊池成孔
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今年に入ってからずっと”菊池成孔”というアーティスト・批評家がとても気になっている。
アート・映画・音楽・ダンスにとても造詣が深い批評家、またある時は東京大学の非常勤講師、
そして本職は前衛的なジャズミュージシャン・・・。
彼のインタビューを読んで、
「う~ん、なんてオリジナルな言葉でシャープに物事を語る男なんだろう・・・まるで蓮貫重彦みたいじゃん」
と、深く感心した次第である。

とってもクールで謎の多い人物であるようだ。


【菊池成孔 公式HP】
http://www.kikuchinaruyoshi.com/top.html
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by akazami | 2010-08-13 21:15 | 音楽

軽蔑

2010年8月13日(木)
軽蔑

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どうにか順調に仕事をこなしている。
悪くない滑り出しだ。しかし、会社のPCと自宅のノートPCの作業スピードの差に驚いている。うちのパソコンは遅い・・・、重い・・・、動かない・・・、非常にストレスがたまる。パソコンの知識があまりに乏しいのでこの差の原因がよくわからない。うーんタスクが重いっていうのか?どうにかならないものか・・・?

DVD『軽蔑』(監督:ジャン=リュック・ゴダール)を鑑賞。
とにかく映画全体が赤・黄・青・白といった美しい原色に溢れた作品である。主人公の広々としたマンション壁は目が痛くなるくらい真っ白で、そこに青と赤の大きなソファがあり、木製のモダンなインテリアが並んでいる。その部屋の中を決して帽子を取らないミシェル・ピコリと真っ赤なガウン姿のカトリーヌ・ドゥヌーヴが口論をしながらせわしなく歩き回る。そんな原色溢れる超ゴダール的な空間をカメラマンのラウル・クタールが流暢なカメラワークで収めてゆく。
「・・・はぁ、美しい」
この中盤の部屋のシーンがもう非常に美しい。とにかく観ていて気持ちがいいのだ。

そして映画の後半ではさらに美しい映像の連続が、地中海の絶景の島”カプリ島”で展開される。この絶景の島の先に現れる古いモダンなホテルのロケ地がとにかく息を呑むほどに美しい・・・。画面に魅入ってしまうというのはこのようなことを言うのだろう。シネスコで切り取られる美しい風景・・・。何度も言うがこんなに美しい風景が連続する映画なんて世界中(いや100年の映画史の中にも)どこ探したってない。それほどまでにこの『軽蔑』の風景は美しいのである。

ゴダール唯一のお金のかかった大作であるとか、映画内映画だとか、見事なテーマ音楽、夫婦の不毛な終焉のストーリーなどこの作品には色々な要素があるのだが、しかしこの作品に置いてそれらはあくまで二次的な要素であると僕は考える。

そうだ、『軽蔑』は”美しい原色による風景の映画”なのだ。



c0107704_2003354.jpg『軽蔑』(63年/フランス・イタリア)
監督:ジャン・リュック・ゴダール   ★★★★
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by akazami | 2010-08-12 20:05 | 映画

FG

2010年8月2日(月)
フリッパーズ ギター

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TVで彼らの名曲「恋とマシンガン」を聴いた時のことをよく覚えている。聴いた瞬間もうそれは衝撃的で神の啓示みたいなものだった。革命が起こったのだ(少々オーバーか?)
そんな後は僕は周りのBOØWYでブルーハーツな奴らを軽蔑し、”僕が聴きたかったのは、軽くてオシャレなこんなPOP音楽なんだ!!!”と大声で叫んだ。茨城の田舎の友達が全く理解不能というような表情をよく覚えている(まぁよくある自信過剰である・・・)。

それから田舎にいながら毎日のように『カメラトーク』朝から晩までずっと聴きながら毎日を送っていた。周りの友人はフリッパーズのことなど全く知らず、盲目的にBOØWYをやっている姿を見て、「僕は周りと違う、しかも決定的に違う」と感じ始めたのもこの頃。フリッパーズとの出会いから僕の中の芸術性やクリエイティブなどが生まれて始めて顔を出し始めたのだ。結論を言えば

”僕の芸術の原点はフリーパーズ ギターである”。
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by akazami | 2010-08-10 20:51 | 音楽
2010年8月8日(
映画オールタイムベスト10
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毎日毎日茹だるような暑さである・・・。
これだけ暑いといつにもまして”無気力”になってしまう。あーだるい、極めてだるい・・・。

毎日更新するぞとばかりにブログを再開した僕であるが、これから新しい会社で新しい仕事に従事することになったので、今後はブログの更新率は低下するだろうことが予想される(まだ仕事とプライベートのバランスをうまくとることができない為)。それでもできるだけ近況報告も兼ねて更新はしたいと思っている。

そんなこんなではあるが、ここで前に記事として書いたエントリーを再度掲載しようと思う。
自分の今までの人生を振り返った映画のベスト10である。読者がどう思うかは別にして自分にとって映画をこうやって振り返ることはけっこう重要であった。(順位の内容などは現在も全く変わっていません)



(2007年9月の記事を再掲載)
とりあえず、ブログを再公開したが、特に新しく書くことはあまりない。
ほとんどこの半年間は”仕事”ばかりしていたので、正直ここに書くことがあんまり・・・ない。
(仕事の話は書かないので)

しかしちょうど3ヶ月前の休みの日に”重要なこと”をしたのでそれを書く。
それは”自分が好きな映画のベスト10を本気で選ぶ”ということ。
これをやろうとしたきっかけは、自分は「映画が好きだ、映画を撮る」と周りに言っているので
みんなが同じ質問をする。

「一番好きな映画って何?」

みんなが口をそろえて聞くが、はっきり言ってこの質問が一番困る・・・。こっち作品もすごいし、あの映画も素晴らしすぎる・・・。好きな映画なんて山ほどあるし、たくさんありすぎて一番なんてなかなか決められない。でももしかしたら”今まで観てきた映画を徹底的に思い出して、好きな順番を決定するという行為も、自分の映画観を見つめ直すという意味でけっこう重要かもしれないぞ”と考えた。

しかし考え始めるとやはりかなり苦労した・・・。自分の中で”何をもって優劣を決めるか”が意外と不鮮明だったからだ。何事も優劣を決めるには”判断基準”が必要になってくる。当然のことであるが、その対象が映画や音楽などの芸術作品の場合はやはりその判断基準が決める人間のセンスによるところが大きくなるのでやはり”曖昧に”なる。

下のベストオールタイムベスト10はあらゆる決定要素をひっくるめて考え抜いた末のランキング。とりあえず決定したので満足。あー気分もスッキリ。

【風見篤史の映画オールタイムベスト10】

1. 『ミリオンダラー・ベイビー』 監督:クリント・イーストウッド
  (2004年/アメリカ映画)

2. 『気狂いピエロ』 監督:ジャン・リュック・ゴダール
  (1965年/フランス映画)

3. 『ソナチネ』 監督:北野武
  (1993年/日本映画)

4. 『2001年宇宙の旅』 監督:スタンリー・キューブリック
  (1968年/アメリカ映画)

5. 『パリ・テキサス』 監督:ヴィム・ヴェンダース
  (1984年/ドイツ映画)

6. 『地獄の黙示録』 監督:フランシス・フォード・コッポラ
  (1979年/アメリカ映画)

7. 『三里塚・第二砦の人々』 監督:小川伸介
  (1971年/日本映画)

8. 『カップルズ』 監督:エドワード・ヤン
  (1996年/台湾映画)

9. 『ダンサー・イン・ザ・ダーク』 監督:ラース・フォン・トリアー
  (2000年/デンマーク映画)

10.『ユリイカ』 監督:青山真治
  (2000年/日本映画)


【風見篤史の好きな映画監督ベスト10】

1. ジャン・リュック・ゴダール
2. 北野武
3. クリント・イーストウッド
4. スティーブン・スピルバーグ
5. 黒澤明
6. 候孝賢
7. ヴィム・ヴェンダース
8. 黒沢清
9. 王家衛
10.アキ・カウリスマキ
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by akazami | 2010-08-09 01:48 | 映画

写真家 梅佳代

2010年8月7日(
写真家 梅佳代
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人気若手女性写真家 梅佳代の個展『ウメップ』が8月に東京で開催されるらしい。
「時間あったら観に行きたいな~」と思っている。
彼女の写真集を始めて手にしたのは5年くらい前に吉祥寺のヴィレッジヴァンガード。その『うめめ』を観た時、「あーいいなぁ、この人才能あるなぁ~」と瞬時に感じたのをよく覚えている。

梅佳代はさりげない日常の中のユーモラスなキラリと光る瞬間を捉える。どの写真にも共通するのが被写体への”愛”みたいなもの。作品を眺めていると”にやり””と顔がほころんでしまう。そんな日常レベルのユーモラスな視点が彼女の人気の理由だろう。

日本には彼女のような若いPOPな芸術家がたくさんいる。


■梅佳代写真展『ウメップ』
http://www.cinra.net/news/2010/07/27/111137.php
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by akazami | 2010-08-07 03:42 | 時代

素敵なキャッチコピー001

2010年8月6日(金)
素敵なキャッチコピー001
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●最近「はっ!」と思った素敵なキャッチコピー。




5年後のトップランナーは もう走り出している


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by akazami | 2010-08-06 16:39 | 時代

アルファビル

2010年8月3日(水)
アルファビル
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今日もグッタリの一日。
この暑さではどうしようもない・・・早く秋になって欲しいと願うばかり。

DVD『アルファビル』(監督:ジャン=リュック・ゴダール)を鑑賞。
今回ゴダールの未見の作品を含め、レトロスペクティブ的に観直そうと試みているのだが、
この『アルファビル』は10年以上ぶり大阪で観た以来に再見した。

今回も他のゴダール作品同様にハイセンスな”デザイン映画”だった。
モノクロのパリの夜、モダニズズファニチャー、近代建築、トレンチコートとレトロな拳銃・・・
この映画を一言に表すと
レトロフューチャーモダン風ハードボイルドSF活劇”か
(ちと長いか)
センス抜群のモノクロ作品だが、物語の内容はあまりよく分からずで少々間延びした感じで時間が長く感じたが、帽子とトレンチコートをはずさないエディ・コンスタンティーヌのカッコよさに見事にしびれた。



c0107704_19595464.jpg『アルファビル』(65年/フランス)
監督:ジャン=リュック・ゴダール   ★★☆
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by akazami | 2010-08-04 20:02 | 映画

気狂いピエロ

2010年8月3日(火)
気狂いピエロ
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今日は新しい会社のプレゼンに参加。久々に”脳”を使ったので
少々疲れた。しかし新しい人間とコミュニケーションすることはよいことだ。休みながら・・・この調子で行こう。新宿TSUTAYAにVHSを郵送で返却した。地方の人間にとってはすっごく便利なサービスだ

DVD『気狂いピエロ』(監督:ジャン=リュック・ゴダール)を鑑賞。

"「僕は地中海の水平線に向けた大きな疑問符だ・・・」"

60年代ゴダールの歴史的大傑作。
この『気狂いピエロ』には登場人物の映画監督サミュエル・フラーが言うとおり、映画のすべてが詰まっている。「映画とは戦場だ・・・愛、憎しみ、行動、暴力、死・・・つまり感動だ」。

色彩(原色)の洪水、映像/音響のコラージュ的な斬新な編集、ミュージカル、デザイン性の高い映像センス、ファッション、詩や絵画の引用、実験的な映画話法・・・などなど初期ゴダールの前衛的な手法が非常に高いレベルで結実している点で、彼の代表作となっている。

この映画はもう何度となく観ているが、何度観ても飽きないし、毎回その前衛的な映画のデザイン性やアナーキーな音響表現、インテリ男フェルディナン破滅的な行動、魅惑的で謎めいたアンナ。カリーナに魅了されっぱなし・・・。

若い男女の破滅的な逃避行という割とシンプルなストーリーを、通常の映画文法からは遥かに逸脱した語り方に”映画の自由”を改めて芸術家に感じた。

いつか高度にデザインされた映画を撮ってみたいと思っている僕としてはまさにこの『気狂いピエロ』は僕の”永遠のバイブル”とも言うべき作品であり、”デザイン映画の最高峰”としてあらゆる映画の中で頂点に存在するのである。

c0107704_219715.jpg『気狂いピエロ』(65年/フランス)
監督:ジャン=リュック・ゴダール   ★★★★★
 
 
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by akazami | 2010-08-04 02:23 | 映画
2010年8月2日(月)
コルビュジエのサヴォア邸
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僕の尊敬する芸術家の中にル・コルビュジエというフランス人がいる。
彼はミース、ライトと並ぶ20世紀最大の建築家で、また画家でもあり、彼はそれまでになかった「近代建築の五原則」やインターナショナルスタイルを提唱し、今までの装飾で飾られた建築とは正反対の建築、言わば”装飾のない機能美に満ちた建築”を創造した。

彼のデザインした建築(特に住宅)を分かりやすいイメージにすると
無機質で幾何学的な白い箱の家”と言える。
その作品はとにかく美しい!めちゃめちゃ機能美!究極のモダニズム!

コルビュジエは1920年代に多くの住宅作品を残しているが、その中でも特にコルビュジエのモダニズム芸術が極まったのが彼の1929年の代表作『サヴォア邸』である。
僕は29歳の頃友人と一緒にフランスへ旅行した時に、実際のサヴォア邸を見学したことがあるのだが、その時僕はその家のあまりの美しさ絶句し、狂喜乱舞したのをよく覚えている。

宙に浮く白い箱・・・あーこんな家に住めたらどんなにいいだろう・・・。
僕がこっそりと胸に秘める”叶えたい夢リスト”の中に
「お金をいっぱい稼いで、日本にサヴォア邸と全く同じ別荘を建てて、そこに住む」
というのがある。


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【『サヴォア邸』/ル・コルビュジエ/1929年】



(上の写真は「ル・コルビュジエ展」のとき買った分厚い本『ル・コルビュジエの全住宅』)
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by akazami | 2010-08-02 17:29 | 本の話