風見篤史のブログ


by akazami
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カテゴリ:本の話( 4 )

2010年8月2日(月)
コルビュジエのサヴォア邸
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僕の尊敬する芸術家の中にル・コルビュジエというフランス人がいる。
彼はミース、ライトと並ぶ20世紀最大の建築家で、また画家でもあり、彼はそれまでになかった「近代建築の五原則」やインターナショナルスタイルを提唱し、今までの装飾で飾られた建築とは正反対の建築、言わば”装飾のない機能美に満ちた建築”を創造した。

彼のデザインした建築(特に住宅)を分かりやすいイメージにすると
無機質で幾何学的な白い箱の家”と言える。
その作品はとにかく美しい!めちゃめちゃ機能美!究極のモダニズム!

コルビュジエは1920年代に多くの住宅作品を残しているが、その中でも特にコルビュジエのモダニズム芸術が極まったのが彼の1929年の代表作『サヴォア邸』である。
僕は29歳の頃友人と一緒にフランスへ旅行した時に、実際のサヴォア邸を見学したことがあるのだが、その時僕はその家のあまりの美しさ絶句し、狂喜乱舞したのをよく覚えている。

宙に浮く白い箱・・・あーこんな家に住めたらどんなにいいだろう・・・。
僕がこっそりと胸に秘める”叶えたい夢リスト”の中に
「お金をいっぱい稼いで、日本にサヴォア邸と全く同じ別荘を建てて、そこに住む」
というのがある。


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【『サヴォア邸』/ル・コルビュジエ/1929年】



(上の写真は「ル・コルビュジエ展」のとき買った分厚い本『ル・コルビュジエの全住宅』)
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by akazami | 2010-08-02 17:29 | 本の話

佐藤可士和の超整理術

2010年7月29日(木)
佐藤可士和の超整理術
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随分前にAmazonで買って読んでいなかった本『佐藤可士和の超整理術』を読んだ。
佐藤可士和氏は僕が昔から非常に尊敬しているアートディレクターで、ユニクロやキリン、TSUTAYAなどのアートディレクションやブランディングを手掛けた人で、その仕事(作品)の極めて高いデザイン性は圧倒的に素晴らしくクリエイティブに満ちたものばかりである。

そんな佐藤氏が「整理・整頓」について述べた本であるが、その整理術はいわゆる空間的なもの止まらず、空間の整理、情報の整理、思考の整理にまで及んでいる。割と自分も身の回りにあるものを整理してスッキリしていてクリアな状態にすることは好きなほうであるが、それはあくまで空間的なもので(部屋の掃除や机の上など)、情報や思考を整理しているという意識はあまりなかった。これは大変勉強になったと思う。

おぼろげな考え・思考の言語化、自分の仮説を相手にぶつける確認方法、無意識の意識化などこんなにクリアな脳を持ってして、あの素晴らしいアートデザインが生まれているのかと思うと、深く驚きよく納得できた次第である。
はぁ~どんどん整理整理と。

このクリエイティブな整理術をすぐに自分でも実行しようと思い決意したのであった。

c0107704_2219395.jpg■『佐藤可士和の超整理術』著:佐藤可士和
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by akazami | 2010-07-29 22:30 | 本の話
このブログを9月に再開してから、2ヶ月以上経ってしまった。
二週間に一度くらいは更新しようなどと考えていたが、ぐずぐずしていたら
あっという間に「秋」である・・・。長袖を着ているから「秋」なんだろう。世間的には「冬」か?

今日は久々に「本の話」。
最近行った吉祥寺のヴィレッジヴァンガードでものすごく気になる本を発見した。
『アインシュタイン 150の言葉』
表紙には
”私は天才ではない。ただ、人より長くひとつのことにつき合ってきただけだ。”
という一文。
自分が知っている限り最も頭がいいと思っている偉人のその言葉に直観的に「これだ!」思い、すぐ購入した。

その本にはアインシュタインのすごい言葉が詰まっていた・・・。
正直、アインシュタインというと「小柄でぼさぼさ頭の舌を出した写真と相対性理論を発表したすごい科学者」くらいのイメージしか持っていなかった。
大学の頃20世紀最大の論文と言われている”相対性理論”を理解しようと思って、挑戦したが簡単に挫折した・・・。レベルを落として小学生用のイラスト満載の漫画で読んでみたが・・・結果は同じ。ほとんど書いてある意味すらわからなかった・・・。「人間が光の速度で進むと空間が歪み、時間の速度も変わる」「宇宙は膨張している」などといろいろ書いてあるが残念ながらダメ・・・理解する前にイメージすらできない。
”相対性理論”の「相対性」という概念がなかなか難しい。”状況やその環境が違えば、物事の見え方や感じ方も変わるから一概にこうだ!とは断言できない”って感じかな。「相対性」・・・。なんとなくはイメージできるけど、なんともよく掴めない。


それまで考えられていた”世界の在り様”を根本から覆した天才物理学者アインシュタイン。その言葉は、物理だけでなく人生、人間、自然、戦争、恋愛、道徳、教育などあらゆる面において深い洞察があり、ものすごく含蓄がある。
そんな中から特に心に刺さった言葉を列記する。

■わたしには、特殊な才能などありません。ただ、熱狂的な好奇心があるだけです。

■わたしは、一日100回は、自分に言い聞かせます。私の精神的ならびに物質的生活は、他者の労働の上に成り立っているということを。

■人は、バッファローの大群の中に生まれる。人生を始める前に、その大群に踏みつけられなかったことを感謝しなくては。

■蝶はもぐらではない。でも、そのことを残念がる蝶はいないだろう。

■無限なものはふたつあります。”宇宙”と”人間の愚かさ”。前者については、断言できませんが。

■人間は、孤独な存在であるのと同時に、社会的な存在なのです。

■常識とは、18歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう。

■ある偶然の出来事を維持しようとする不幸な試みを”結婚”という。

■どうして、自分を責めるんですか?
 他人がちゃんと必要なときに責めてくれるんだから 
 いいじゃないですか。

■動物と仲良くしなさい。そうすれば、あなたはふたたび快活になり、何事もあなたを悩ませることはできないでしょう。

■死はいずれやって来る。それがいつかなんて、どうでもいいじゃないですか。

■われわれが進もうとしている道が正しいかどうかを、神は前もって教えてくれない。

■わたしに畏敬の念を抱かせるものはふたつ。星がちりばめられた空と内なる倫理的宇宙。

■偉大な人々は、常に、凡庸な人々からの”激しい抵抗”にあってきました。

■われわれは何も知らない。われわれの知識のすべては、小学生と変わらない。

■大切なのは、”疑問”を持ち続けること。

■神聖な”好奇心”を失ってはいけない。

■熱いストーブに1分間手を載せてみてください。まるで1時間くらいに感じられるでしょう。ところが、かわいい女の子と1時間くらい座っていても、1分間くらいにしか感じられません。それが、”相対性”というものです。

■数学は確かによくできている。
 しかし、自然はわたしたちの鼻をつかんで引きずり回す。

■人間にとって最も大切な努力は、自分の行動の中に道徳を追求していくことです。 (中略) 行動に現れる道徳だけが、人生に美と品位をもたらします。

■何かを学ぶためには、自分で体験する以上にいい方法はない。

■自分の目でものを見、自分の心で感じる人間がいかに少ないことか。


■教えるということは、こちらが差し出したものがつらい義務ではなく貴重な贈り物だと感じられ るようなことであるべきです。

■国家は人のために存在するのであって、国家のために人が存在するのではない。

■第三次世界大戦はどう戦われるでしょうか。わたしにはわかりません。しかし、第四次大戦ならわかります。”石と棒”を使って戦われることでしょう。

■昨日は偶像視され、今日は憎まれ、唾を吐かれ、明日には忘れ去られ、明後日は聖人に列せられる。唯一に救いは、ユーモアのセンスだけだ。
これは、呼吸を続ける限りはなくさないようにしよう。

■想像力は、知識よりも大切だ。 
 知識には限界がある。
 想像力は、世界を包み込む。



c0107704_214639100.jpg【『アインシュタイン 150の言葉』(ジェリー・メイヤー編)
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by akazami | 2007-11-11 21:55 | 本の話
ある時人の人生を変えたり、生きる勇気を与えたりとモノの考え方や思考の形を決定的に左右するような”本”に出合う時がある。今までの人生を振り返って「あれをあの時に読んだのはでかかったなぁー」と思える本はそう何冊もあるもんではないだろう。僕にもある。大学の頃に読んだ仙頭武則の『ムービーウォーズ』と暗黒時代に読んだ中島義道の『働くことがイヤな人のための本』である。この2冊を読んだ時、すぐに「この本は自分の中で決定的に何かを変えるかもしれない」と直感した。後から振り返ってもその予感はあたっている。

梅田望夫の『ウェブ進化論』をやっと読み終えた。これは間違いなく”決定的な本”の3冊目だ。自分が今激しく変化し、いかにもリニューアルしている状況でこの本を手に取ったのは単なる偶然たまたまかもしれないが・・・いまこの本か。とにかく「webで世界が変わる、本当の大変化はこれから起こる、あー大変なことになる!」と思う。インターネットの”あちら側”で起こっていること全く知らないことばかりで・・・本の内容に驚愕しっぱなしだ。

c0107704_23524198.jpg【『ウェブ進化論/梅田望夫/2006年】
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by akazami | 2007-02-09 00:03 | 本の話