風見篤史のブログ


by akazami
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カテゴリ:映画( 50 )

見逃せない!!!

2008年6月1日(
どうしても観たい!どうしても行きたい!


あーどうしてもこの「バウハウス展」には行きたい!本国ドイツ以外でこの規模の展覧会は史上初らしい。六本木でやっていた去年の「コルビジュエ展」も見逃しているので今回何が何でも外せない!!!
【バウハウス・デッサウ展】
http://www.bauhaus-dessau.jp/index.html

あー早く観たい!どうしても見逃せない!橋口亮輔の6年振りの新作映画「ぐるりのこと」。
6年前に渋谷の映画館でで一人『ハッシュ!』を観た直後の腰から砕けるような感動が昨日のように蘇る、その日2回観た(あの日からもう6年も経ったのか・・・あの頃は先が全く見えず、とにかくフラフラしてたなぁ・・・)。公開はまたもや同じくシネマライズだ。これがどうしようもない”映画の才能!”というものを心ゆくまで味わいたい。映画の天才は本当に本当に少ないんだ。橋口亮輔はその数少ないその映画監督である。

※ちなみに橋口監督は僕の大学の先輩(10年くらい先輩)。ちなみにこの作品には大学の同期の友人Hちゃん(女性)がAP(アシスタント・プロデューサー)で参加している。
だから去年の夏頃の時点で、
【会話】
カザミ「Hちゃん今何やってんのー?」
Hちゃん「今は橋口監督の新作のロケに入ってる」
カザミ「えー!橋口さん遂に新作撮ってんだぁー、誰出てんの?」
Hちゃん「驚くよ!木村多江となんとリリィーフランキー主演!夫婦愛の映画」
カザミ「・・・・・・・。そりゃそれ聞いただけで期待が膨らむね、超観たい!」
Hちゃん「でしょ、これ映画絶対すごいよ」


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by akazami | 2008-06-01 20:15 | 映画
2008年5月25日( 
爆音映画祭オールナイトを堪能


昨日の夜吉祥寺で開催されていた「爆音映画祭」の後夜祭オールナイトに行ってきた。
随分前からぜひとも駆けつけたいと思っていたので最終日にいけてよかった。
代表の樋口泰人氏、篠崎誠監督、中原昌也氏など方々もいらっしゃっていたようだ。
ライナップは黒沢清の『ココロ、オドル』、スピルバーグの『プライベート・ライアン』、ペキンパーの『ワイルドバンチ』。

僕が期待は一つ『プライベート・ライアン』をデカいスクリーンなにより”爆音”で観たい!ということ。
映画が始まるとあの有名な”冒頭の20分”が始まる。普通に観てもすごい迫力とシーンなのだがそれを”爆音”で観ると巨大スピーカーからの大音量の中、言葉では現せないほどの恐ろしい恐怖と地獄の世界に自分も一瞬して連れ込まれた。マシンガンの音、ピュン!ピュン!弾丸が自分に向かっているようなリアル、足元から堅田に響く爆発の重低音、トム・ハンクスが目の前のあまりの地獄絵図を前にして聴覚機能を失い一瞬周りの音が聞こえなる時短い無音、またすぐピュン!、カン!とヘルメットに当る銃弾、爆破シーンの爆音・・・。とにかくすごい・・・とんでもない・・・その時明らかに自分もその1944年のフランス海岸の壮絶な戦場にいるような錯覚を覚えた。

実はこの”冒頭の20分を爆音で感じたい!”という欲望のみで観に来たのだが、爆音の素晴らしさを感じたハイライトはそこではなかった。
で、真のハイライトとはクライマックスの”橋での戦闘シーン”だった。画面奥からドイツ軍の戦車がゆっくりとこちらへと進んでくるときのその音!ズクズクズクズク・・・ものすごい重低音が足元から響き、観ている自分の緊張度も極度に高まる。鳴り響くマシンガンの音は聴覚をを超え脳に突きささっって、「弾がない!オパム弾を早くくれ!”!!」命を懸けて戦う兵士たちの叫び声が心を突き刺す。

まぁとにかく凄かった・・・。樋口氏もトークで話されていたが、派手な戦闘シーンや音楽の爆音のみが”爆音で映画を観る”魅力ではなく、逆の何の音もない静かなシーンも爆音で観る一つの魅力であることに気が付いた。一見なんの音もないような場面でもさまざまな”音”が聞こえてくる。これはDVD鑑賞では絶対にわからないことである。監督が小さくで微かな音にさえどれだけこだわって作っているのかが分かりその”作品への思い”と”こだわりに感動した。

『プライベート・ライアン』超大好きな映画なのでこの先も何度となく観ると思うが、2008年の昨日、雨降る真夜中に吉祥寺の映画館で”爆音で観た『プライベート・ライアン』”を超える体験はできないだろう。

ちなみにこの映画を観るのは3回目であるが、その命賭けて戦った男たちのドラマにまたもや大泣きしてしまった・・・。涙でメガネが曇るほど涙が溢れてきた・・・。大好きなシーンは部下同士の争いに対して「俺は元は高校の教師だ」と語るシーン。それと銃など撃ったこともない気弱で臆病者のオパムが一度降服しミラー大尉の温情で逃がしたにもかかわらずその約束を簡単に裏切り、また戦線復帰をしてラストでまた同じように両手をあげて降服の意思を表して命乞いをする敵兵を冷静な目で撃ち殺す場面。そして死ぬ直前にミラー大尉がライアンに最後の力を振り絞って伝えた言葉。
しっかり生きろ・・・無駄にするな・・・

自分一人を本国へ返す為に死んでいった仲間たち。ミラー大尉の墓の前で老人となったライアンは橋の上で戦死したミラー大尉に語りかける。
あの時橋でのあなたの言葉を、今まで1日も忘れたことはありませんでした・・・

そしてライアンは隣の妻に尋ねる。
私はいい人間だっただろうか?きちんと人生を送っただろうか?」
妻はそんな夫を優しく抱き寄せる。
ライアンは第二次世界大戦終盤1944年6月のフランス、あの時に自分のために死んでいった仲間の分まで一生懸命生きたのだ。
後ろで見守る大人となった子供や孫たちの姿がそれを証明している。

最後は”爆音”を越えて、純粋なこの映画の素晴らしさ心が震え、涙が溢れた。
スティーブン・スピルバーグ・・・。
僕はこの『Saving Private Ryan』という映画が、心から大好きだ。

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【爆音映画祭HP】
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by akazami | 2008-05-25 20:32 | 映画
2008年5月18日() 
カンヌ映画祭のコンペノミネート監督に興奮!


今年のカンヌ映画祭コンペティション部門のノミネートラインナップを見て狂喜乱舞した。
とにかくすごい面子たち(監督ら)の最新作がずらりと並んでいるではないか!!!
やはりカンヌのコンペ・・・世界最高峰の映画祭・・・ベルリン、ヴェネツィアとも比較にならないような作品群である。すでに圧倒的名声を誇り、映画史に名前が刻み込まれている世界的巨匠らも新作で勝負にきている。
(しかし、全世界からの応募作品数や実際のコンペノミネートまでの審査過程など「謎」な部分は多い。今度ゆっくり調べてみよう。なんとなく監督の知名度が優先されているような感はある)。

※今回ノミネートの中で自分が過去に作品を観ている監督たち

■フェルナンド・メイレレス (Fernando Meirelles)
■ジャン=ピエール・ダルデンヌ (Jean-Pierre Dardenne)
■アルノー・デプレシャン (Arnaud Desplechin)
■アトム・エゴヤン (Atom Egoyan)
■フィリップ・ガレル (Philippe Garrel)
■ジャ・ジャンクー (Jia Zhang Ke)
■チャーリー・カウフマン (Charlie Kaufman)
■スティーヴン・ソダーバーグ (Steven Soderbergh)
■ヴィム・ヴェンダース (Wim Wenders)
■ジェームズ・グレイ (James Gray)
■クリント・イーストウッド (Clint Eastwood)


はー・・・かなりハードな人々だ、ため息が出る・・・・はーどれも観たいぞ・・・。

いったいパルムドールは誰が獲るのか?
いったい誰だ?!
もしかしたらここに名前を挙げていない監督の作品かもしれない・・・。

今晩ベットの中で予想しよーっと。

第61回カンヌ国際映画祭HP




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by akazami | 2008-05-18 23:40 | 映画

2008年もやっぱ書く

今年に入って一度もこれを更新していなかった。
(4ヶ月も放置していたことになる)。
理由はいろいろとあるが、一度再公開したからにはやはり続けていくべきではないかと考え、また少しずつではあるが書くことにした。
仕事をしながらでも週末にたった1行だけでも「書くこと」が”自分の中のバランスをとる”という意味で大切だと思い直したので。
内容は自分が日々の中で感じたことできるだけ素直に書こう。

まずは今年に入って観た映画を列挙。やっぱり映画の話。(点数は10点満点)

1月 なし
(心が壊れていた時期・・・)

2月
■『ジュリアン』 (ハーモニー・コリン)    3点
■『ストーカー』 (タルコフスキー)     7点
■『ゴダールの決別』 (ゴダール)      9点
■『パッション』 (ゴダール)         7点
■『カップルズ』 (エドワード・ヤン)     10点
■『ゴッドファーザー』 (コッポラ)      5点
■『荒野の用心棒』 (セルジオ・レオーネ) 4点
■『北の橋』 (ジャック・リベット)   7点

3月
なし(1本も観ていない・・・)

4月
■『それでも僕はやってない』 (周防正行)       10点
■『サイドカーに犬』 (根岸吉太郎)             9点
■『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』 (吉田大八)   8点
■『サッドヴァケイション』 (青山真治)          10点
■『夕凪の街、桜の国』 (佐々部清)            8点


2月は外国映画、4月は日本映画と観ている映画がキレイに分かれている。その時のモード(気分)がはっきりと出ているのが面白い。

4月に観ている日本映画はいずれも2007年公開作品であるが、いずれも秀作ばかり。
2007年はこの他にも黒沢清の『叫』、山下君の『松ヶ根乱射事件』『天然コケッコー』、横浜聡子の『ジャーマン+雨』といいものすごくレベルが高い年だったと素直に思う。
(ちなみに風見の2007年日本映画ベスト1はなんと言っても『松ヶ根乱射事件』、もう腰を抜かすほどの超傑作!)

期待していたのに残念だったのが松本人志の『大日本人』・・・。このブログを書き始めた日に吉本による製作発表が行われとてつもなくドキドキしていただけに、観た時は悲しくてしょうがなかった・・・。あまりにひどい・・・。TVの笑いの延長線以上のものを何も感じられなかった。次回作がどのようなものかは知らないが、もし「ジャンル of 松本人志」の方向に進むのであれば、映画の神様はきっと降りてこない。

もうひとつのがっがりは北野武の『監督 ばんざい!』。(言葉もないほど愚作・・・)
北野武の映画が自分の原点であることは間違いないので、いつかまた言葉も出ないほどのとてつもない映画を撮ってもらいたいと切に思う。60歳過ぎからの円熟した傑作を撮っている監督はいくらでもいる。北野武の円熟が観たい。ベネチアでヴェンダースとちょんまげズラ被って記念写真を撮っている場合ではない。
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by akazami | 2008-05-01 11:08 | 映画
とりあえず、ブログを再公開したが、特に新しく書くことはあまりない。
ほとんどこの半年間は”仕事”ばかりしていたので、正直ここに書くことがあんまり・・・ない。
(仕事の話は書かないので)

しかしちょうど3ヶ月前の休みの日に”重要なこと”をしたのでそれを書く。
それは”自分が好きな映画のベスト10を本気で選ぶ”ということ。
これをやろうとしたきっかけは、自分は「映画が好きだ、映画を撮る」と周りに言っているので
みんなが同じ質問をする。

一番好きな映画って何?」

みんなが口をそろえて聞くが、はっきり言ってこの質問が一番困る・・・。こっち作品もすごいし、あの映画も素晴らしすぎる・・・。好きな映画なんて山ほどあるし、たくさんありすぎて一番なんてなかなか決められない。でももしかしたら”今まで観てきた映画を徹底的に思い出して、好きな順番を決定するという行為も、自分の映画観を見つめ直すという意味でけっこう重要かもしれないぞ”と考えた。

しかし考え始めるとやはりかなり苦労した・・・。自分の中で”何をもって優劣を決めるか”が意外と不鮮明だったからだ。何事も優劣を決めるには”判断基準”が必要になってくる。当然のことであるが、その対象が映画や音楽などの芸術作品の場合はやはりその判断基準が決める人間のセンスによるところが大きくなるのでやはり”曖昧に”なる。

下のベストオールタイムベスト10はあらゆる決定要素をひっくるめて考え抜いた末のランキング。とりあえず決定したので満足。あー気分もスッキリ。

【風見篤史の映画オールタイムベスト10】
1. 『ミリオンダラー・ベイビー』 監督:クリント・イーストウッド
  (2004年/アメリカ映画)

2. 『気狂いピエロ』 監督:ジャン・リュック・ゴダール
  (1965年/フランス映画)

3. 『ソナチネ』 監督:北野武
  (1993年/日本映画)

4. 『2001年宇宙の旅』 監督:スタンリー・キューブリック
  (1968年/アメリカ映画)

5. 『パリ・テキサス』 監督:ヴィム・ヴェンダース
  (1984年/ドイツ映画)

6. 『地獄の黙示録』 監督:フランシス・フォード・コッポラ
  (1979年/アメリカ映画)

7. 『三里塚・第二砦の人々』 監督:小川伸介
  (1971年/日本映画)

8. 『カップルズ』 監督:エドワード・ヤン
  (1996年/台湾映画)

9. 『ダンサー・イン・ザ・ダーク』 監督:ラース・フォン・トリアー
  (2000年/デンマーク映画)

10.『ユリイカ』 監督:青山真治
  (2000年/日本映画)


【風見篤史の好きな映画監督ベスト10】

1. ジャン・リュック・ゴダール
2. 北野武
3. クリント・イーストウッド
4. スティーブン・スピルバーグ
5. 黒澤明
6. 候孝賢
7. ヴィム・ヴェンダース
8. 黒沢清
9. 王家衛
10.アキ・カウリスマキ

(順不同)
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by akazami | 2007-09-01 23:27 | 映画

誰かの役に

何日かこの日記を更新できなかった。軽く元気がなかった。まあ、いつも前向きで意識が高いわけではないのだろう。バイオリズムは必ずあるもんだ。
昨日は『嫌われ松子の一生』をDVDで鑑賞。映画館で一度観ているが、やっぱり面白い。前に観た時には意識しなかったけど、柴崎コウのセリフにドキッとした。
人間の価値は人に何をしてもらったかではなく、人に何をしてあげれたかだよね・・・
うーん、何か人の役に立つことが重要なのか。友人Iちゃんも言ってた
「人は誰かの為にしか生きれない」

誰かの役に立つ。人から感謝される。「ありがとう」と言われる。
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by akazami | 2007-02-15 11:52 | 映画

”韓国映画”に目覚める

本日は友人Kに強引に勧められて「スカイプ」デビュー。ファイル交換ソフトをを使ったIP電話らしくスカイプ同士なら通話料が無料らしい。マイクとイヤホンがないので通話はできなかったが、チャットを試してみとこれがなかなか面白い。途中から知り合いの女性も加わり3人で楽しく会話。電話代節約にもなるし、悪くないかも。

その後24時くらいから村上龍がRVRで対談していたクァク・キョンテク 監督の『友へ/チング』をDVDで。韓国で800万人動員した大ヒット作らしいので心して観る。これがまた”素晴らしい”!
70年代から90年代前半にかけての激動の時代を背景に、4人の男の壮絶な人生と友情を見事に描いているのだけれど、ものすごく”完成度”が高い。2本位しか撮っていない監督がなんでこんなに人間を上手に描けるんだろう?と不思議に思うくらいすごい。高校時代の4人が映画館まで競争する場面は超広角レンズを使ったスピード感溢れる映像で”青春”というものを体感させてくれる(映画館の中のケンカのシーンも圧倒的な迫力)。
映画はヤクザの世界で対立する勢力に分れてしまった2人の悲劇的な運命に焦点が絞られていく。お互いを憎み合っているわけでもないのに、”時代”や”状況”が互いを殺しの標的にしなければいけないようにもっていってしまう皮肉な流れはとても痛々しい。いかにも「運命に翻弄される」のだ。クライマックスでジュンソクが”友情”よりも”義理”を選んでドンス殺してしまう結末は(ジュンソクが殺したとは明確に描かれていないで、その判断は観客に委ねられている)、なんとも言えない後味を残す。今の自分には「なんとも言えない・・・」、適当な言葉が見つからないのだ。結末を明確に提示しないという表現はとても勇気のいる判断だと思う。観るほうにとっては分かりやすく見せてくれたほうが当然楽だろうが、このように宙ぶらりんのまま終わらせられると「なんとも言えない」けど「とても悲しい」と感じるのではないか。この「なんとも言えない」感じが映画の奥行きを深くするのかもしれない。

脚本がよく出来ているのはもちろん、人間をリアルに描くその演出手腕もすごいのだが、特に素晴らしいのが主演のチャン・ドンゴンとユ・オソンの2人。役者について「何がいい」のかを言葉にするのは難しいが、とにかくいい!!映画の中でまさに”生きている”感じがそこから強く伝わってくる。もちろん演出もあるだろうが、その俳優が持っている資質が大きいと思う。こんな魅力的な俳優がバンバンいる韓国はすごい(ジュンソクのオジキ役の人もセリフはほとんどないがものすごい存在感を放っている)。

日本での韓流ブームの中(もう下火?)、僕に限っては『シュリ』と『サマリア』とこの『友へ/チング』の3本しか観たことがない。やばい、やばい、もっと観たいぞ。韓国得意の”純愛もの”も含めてもっと観たいぞ。


さっき冨永昌敬の『シャーリー・テンプル・ジャポン』観始めたが15分で我慢が出来ず止めた。ひどい。なんとなく才能がある人かと思ったけど全く勘違いだった・・・・。あーひどすぎるよ。気分が悪い。気を取り直してどんどん韓国映画を観よう。

c0107704_18484512.jpg【『友へ/チング』/クァク・キョンテク/2001年公開】
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by akazami | 2007-02-04 18:50 | 映画
ここ何日か午後7時起床が続いている。ほぼきっかり12時間で目が覚める。何か起きなくてはならないという自分へのしばりががないと12時間寝るのだろう・・・。もう言葉がない。

とりあえず、RVRの「対談:クァクキョンテク監督」を見る。『友へ/チング』の監督らしいが一度も観たことがない。最近の韓国の映画事情やシステムがよく分かる。あいかわらず村上龍の質問は的確で、こっちが一番聞いて欲しいことをガンガン聞く。日本屈指の名インタビュアーに拍手を送りたい。

焼いたウィンナーを何年か振りに食べた後、青山作品ながら”サスペンススリラー”ということであまり気が進まなかった『レイクサイドマーダーケース』のDVDを観る。・・・!!。これがまた予想を遥かに凌ぐ素晴らしさに鳥肌が全身にはしる。とにかく、まあ「面白い」。原作があの東野圭吾だとエンドクレジットで知るが、それにしてもミステリーの面白さを久しぶりに感じる。映画の序盤で殺人事件の犯人がわかるんだけど、怪しい複線のカットなどでこのまま終わるわけはないとじっと話を追っているとやはりどんでん返しが来て衝撃の結末へ。不必要なシーンが全くな無く、最後まで緊張が途切れさせないのがすごい。湖畔の吸殻が消えている意味や犯行時間が不明瞭なところなど細かいディティールの整合性がないのは気になるが、青山監督はそういうミステリーとしてのカタルシスよりも、現代の閉塞した家族像や親子の愛情と超えられない距離といったテーマ性に主眼を置いているのだろう。子供の感情とは全くかけ離れたところで親の子供への愛は暴走し、一瞬で正常者を異常者へ変貌させてしまい、そしてその”絶対的な愛”が正常者を殺してしまう。”親の絶対的な愛”は経験的に非常に分かる感情のひとつだが(意外と少ない)、これは「狂気」になりうるということを痛感・・・。最後に役所広司がこれは異常なことだと理解しながらそれを受け入れてしまうラストは本当に恐ろしい(その後の湖の上を彷徨う被害者の幽霊とライターが入った腐敗した死体のカットはミステリーの要素であって、真の怖さを弱めてしまっている気がする)。

青山真治の素晴らしさはその深いテーマ性や映像のイメージ力といった「才能」によるところが大きいと思っていたが、この作品は明らかに「映画を撮る技術」の力を感じる。やっぱり数をこなすことで「技術」は向上するのだろう。技術で撮った作品だと思うけどある意味「才能」が圧倒的にキラキラしているデビュー作『Helpless』よりもすごいのかも。”才能と技術”、”技術あっての才能”、”才能あっての技術”・・・うーん、どうなんだろ?才能だけでは作品は作れないし、技術だけで才能がないと面白いものは作れない。あー・・・。

でも『EUREKA』という決定的な傑作と撮ってしまっているこの監督は今後これを超える映画を撮れるのだろうか?余計な心配だけど”青山真治”というとそう思ってしまうの僕だけか・・・c0107704_6261522.jpg
【2005年1月公開】
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by akazami | 2007-01-31 06:32 | 映画
午後2時すぎに起床。先日のオールのせいで生活時間が狂い気味・・・朝ちゃんと起きなければ。デジカメで撮った写真をここにアップするために、JPEGファイルの圧縮方法をネットで調べ、安かったので圧縮ソフトを購入。しかしファイル形式が変わってしまい使えない・・・(あー損したアホまるだし)。しょうがなく会社の先輩に相談し、フリーソフトのダウンロードを教えてもらいどうにか圧縮に成功(まぁ・・・問題解決のためにベストを尽くしたからよかろう)。

夕方から前に借りていた『プライベートライアン』のDVDを観る。友達から「いいから絶対観ろ」と薦められていたので期待していたが、予想をはるかに凌ぐ傑作!もう涙ボロボロで心が震えまくり。いやいややっぱりスピルバーグはすごいの一言・・・(まぁ当然か)。1998年公開なのになんで今まではずしてていたんだろう・・・あー俺はバカか。
とりあえず何がすごいって”冒頭の20分”に尽きる。なんだこの狂気は、このリアリティは(特に銃声の音)、このカオスは。ごく当然のようにバタバタと人間が死んでいく。それでも先に進む、やっぱり死ぬ。もうバンバン死ぬ。観ながらまさにこの状況に絶対的な”悪”を感じた。自分は戦争を知らないが、
戦争以上に”悪”なものがこの世界にあるんだろうか?
そう思う。何が善で何が悪だとかは今まで真剣に考えてこなかったが、なんとなく人間にとって最も大切なものは「命」ではないかと考えていた。やはりその「命」が最高レベルで粗末に扱われる「戦争」は最も”悪”なんではないのだろうか。いかなる状況や理由があっても人間同士がお互いに殺しあうなんて馬鹿げている・・・。今の現在も同じことが起きているということが全く信じられない、これっぽっちもリアリティがない。つくづく自分が現代の日本に生まれてよかったと思う。この先日本は戦争に向かうことがあるのだろうか?まぁ歴史は繰り返されると言うから全くの0パーセントということはないのだろう。今自分に赤紙が届いたら戦争にいくか?いやいや絶対に「NO」だよ、ありえない・・・。

最近本当によく戦争のことを考えるようになった。というか、世界のいろいろな事や社会、歴史、人間・・・などなどいろんなことを考える。年をとったからなのかしら(31歳)。今の時点で言えることは
「自分が如何に何も知らなかったか」ということ。日本の若い奴らはダメだけど、きっと世界中の31歳はもっと真剣に考えていると思う。だから今すごく「知りたい」のだ、そんで「理解したい」のだ、さらに「自分の考えを持ちたい」のだ。まあ幸いにも「自分が何も知らないということをよく知っている」からまだましなほうだろう。
バカはバカなりに前に進もう。

このブログはとりあえず、その当時思っていたことや感じていたことを記録に残す目的で始めたんだけど(後から振り返ったらすごい財産になると思ったから)、ここに自分の思いを書くことで、おぼろげで曖昧な考えが自分の中で一度処理できてだんだん明確になってくることに気づいた。俺ってこんな考えなんだ・・という感じ。悪くない。そういえば村上春樹が「一度文章に書いてみないと自分の感情や考えが掴めない人間なんです」とか言ってたなぁ。なんとなくわかる気がするぞ(ちょっと偉くなった気分だ)。
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by akazami | 2007-01-28 23:33 | 映画

「大日本人」

大変なことになった。
松本人志がついに映画を撮ってしまった。今日製作発表の記者会見があったらしいが、映画の内容はまったく分からない。そのタイトルは

大日本人

あー撮るとは聞いてたけど「ついに来たかっ!」って感じだ。
製作発表がこのブログの開設と同じ日というのが妙に奇跡的な気がする。
誰も観たことがない映画になってるらしいが、たぶん、いや絶対に面白い作品のはずだ。
気持ちが昂っているのがわかる。
傑作であってほしいような失敗しててほしいような・・・複雑な心境。

そのうち太田光や阿部和重も撮るだろう。あー観たいぞ。
あー、あー、あー、・・・・・・
大変なことになった。
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by akazami | 2007-01-25 22:26 | 映画