風見篤史のブログ


by akazami
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カテゴリ:映画( 50 )

勝手にしやがれ

2010年7月30日(金)
勝手にしやがれ
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昨日は買い物があったので久々に東京まで行ってきました。
やっぱいい!東京はいい!人がめちゃめちゃいる!あーやっぱり都会に住まなきゃなぁ~と改めて思った次第。大好きな東急ハンズでの買い物もウキウキ気分で必要ないものまで買っちゃた・・・。
あー僕は東京が大好きです(でも本当はパリのほうがもっと大好きです)。

DVD『勝手にしやがれ』(監督:ジャン=リュック・ゴダール)を鑑賞。
もちろん知っての通り映画史を革命的に塗り替えたヌーヴェルヴァーグの傑作。
それまでのセット撮影からロケーション撮影へ、アメリカB級映画からの影響、登場人物の新鮮な躍動感など革命的傑作を語る言葉はいくもある。そのあらゆる映画の革新性の中でも僕がゴダールの映画をどこまでも愛するのは50年代までの映画にはなかったその”映画のデザイン性”である。

とにかくゴダールのファッショナブルかつフォトジェニックな手持ち撮影によるモノクロの画面構成は、今をもっても全く古さを感じさせない。ハンフリー・ボガード風に細いスーツにサングラスと帽子を被ったジャン・ポール・ベルモンドが常に銜えタバコでパリの街を駆け回り、女の部屋でグダグダする姿はスタイリッシュでとにかく”カッコイイ”のである。さらにTシャツにサングラスでボーダー姿のジーン・セバーグがもとにかく"めちゃカワイくてめちゃカッコイイ”のである。

全編に流れるモダンジャズがさらに映画を惹き立てる。フォトジェニックな映像センスに魅せられた僕は、アメリカB級映画風の”物語展開”などはさして問題にならない。
僕が勝手に提唱する【映画デザイン論】から考えると、誤解をされることを承知で敢えて極論すれば、ゴダールの映画とは”前衛的なオシャレ映画”なのである。

このゴダールの偉大なる長編デビュー作『勝手にしやがれ』は2010年の現在でも、ヌーヴェルヴァーグ、はたまた映画史に燦然と輝きを放っている。

「・・・全く最低だ」
「最低って何のこと?」


c0107704_2146271.jpg『勝手にしやがれ』(59年/フランス)
監督:ジャン・リュック・ゴダール  ★★★★





(写真は大好きな画家モンドリアンの画集から)
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by akazami | 2010-07-30 21:53 | 映画

私の優しくない先輩

2010年7月28日(水)
私の優しくない先輩
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今日は映画館で『私の優しくない先輩』を観てきた。
映画館で映画を観るのはなんと約3年振りである・・・。「ここずっと映画館行って映画観てないなぁ~」とは思っていたが、自分の記録ノートを再確認し”3年も映画館に行っていない”という事実が判明すると自分でもビックリ・・・というかショック(ちなみに2007年の9月に山下君の『天然コケッコー』を新宿で観たのが最後)。しかし映画館やっぱりいい!スクリーンがでかい!シネコンってめちゃくちゃキレイ!

で、
映画のほうであるがこれがまた素敵な映画で、エンディングの長回しのダンスシーンに強く感動した。一見宣伝のされ方から人気アイドルと人気芸人を使ったつまらないダメ映画のように想像されるが、実際に観てみるとそんな予想は見事に裏切られ、監督のかなり自由で遊び心に満ちた演出が光る第一級のエンターテイメント青春映画。

特にミュージカルのシーンがいい!観ていてホントにドキドキワクワクしてきてその嬉しさに涙がでそうになった。最後に出演者が全員勢揃いで踊る広末涼子の『Majiでkoiする5秒前』は本当に夢のようなシーンであった・・・ホントによかったー・・・はぁ~また観たい、曲がずっとリフレインしている(笑顔)。

松江氏のように「この先10年先の重要な大傑作」とまでは言わないが、僕もこの映画『私の優しくない先輩』があの大傑作『下妻物語』以来の素敵なエンターテイメント映画であるということは間違いない。
『私の優しくない先輩』公式HP



『私の優しくない先輩』 監督:山本寛
(2010年/日本) ★★★★
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by akazami | 2010-07-28 16:22 | 映画
2010年7月26日(月)
ブルジョワジーの秘かな愉しみ
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昨日からの嵐が本日も続いている。
特に今日は一時的に強烈な大雨で雷やたらに落ち、なんと停電にまでなった。最近あまり停電になった記憶がないので少々あせる・・・。まぁそのおかげで気温がグッと下がりひんやりとした空気がとても心地よい。涼しい涼しい、あぁ涼しい。

DVD『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』(監督:ルイス・ブニュエル)を鑑賞。
大学に入った年に観て以来強烈な印象が残っていた映画だったが、
はは・・・やはり大傑作だった・・・これは、すごい。
初見の時の”田舎の一本道を歩く数人の紳士淑女達”という映像が衝撃的でものすごく頭に残っていたのだが、今回も何度か挿入されるその”田舎道のイメージ”のアバンギャルドな美しさに圧倒される・・・もう圧巻としか言いようがない。とにかく不条理で限りなく美しいこの場面は映画史に残る名シーンではないだろうか。
ブニュエルの作品はシュールレアリスムで有名な『アンダルシアの犬』以外は観ていないが、このほとんどナンセンスギャグ映画のような不条理コメディと美しい田舎道のイメージを繋ぎ合わせる斬新でラディカルなその映画センスに心底脱帽であり、他の作品も観てみようと強く決意した。

ブニュエル万歳!!!

c0107704_5123546.jpg『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』(72年/フランス)
監督:ルイス・ブニュエル  ★★★★☆







(ちなみに写真はモディニアーニの画集から)
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by akazami | 2010-07-26 18:04 | 映画

あんにょん由美香

2010年7月25日(日)
あんにょん由美香
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暑い・・・死ぬほど暑い。
なんでこんなに暑いの?夏ってこんなだっけ・・僕の部屋にはエアコンなど立派なものは付いていないのでまさに地獄である。大量の麦茶とアイスコーヒーとタバコでどうにか乗り切っている感じ。
昨日は田舎の街中では「夏祭り」であったらしいが、日本の祭りはあまり好きになれないので当然行かない(神輿担いで大声出してどうすんのさ?)。

■DVD『あんにょん由美香』(監督:松江哲明)を鑑賞。
トップランナー松江監督の話題作とあって緊張しながら観たのだが・・・う~ん、よくない。
女優:由美香への松江監督の熱い想いは分かるのだが、韓国のビデオ出演についての話で引っ張る構成に首をひねるしかないし、監督の熱い想いが映画に全く定着していないと感じた。僕の中で由美香さんという女優、人間があまり「魅力的」な存在と写らなかったのが正直なところ・・・残念。

松江監督には最新作『ライブテープ』という作品があるので(かなり評判がいいらしい)期待したいと思う。


c0107704_518499.jpg『あんにょん由美香』(09年/日本)監督:松江哲明 ★
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by akazami | 2010-07-25 07:28 | 映画

田舎が嫌いだ

2010年7月12日(月)
田舎が嫌いだ
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今日はいろいろやったけど、ぼんやりとしていた。
気持ちがあまりよくない。

DVD『ディア ドクター』(監督:西川美和)を鑑賞。
今の自分が一番観たくない映画かもしれない。日本の田舎風景でこの映画はできている。僕が今最も嫌悪したくなる風景だ。田んぼ、山、老人・・・毎日自分が見ている風景であり、それを監督は恐るべきリアルな演出で描いている。・・・作品の内容以前にこの嫌悪したくなる景色や人々になんだか観ていて辛くなってきた・・・。
この監督は人間の内面、特に自分の中で矛盾する感情を表現したいのだろう。
前作『ゆれる』同様”人間の内面”を描き出すそのリアルな表現力はホントに脱帽モノだと思う。しかし僕はまったく好きになれなかった。
「内容」と「形式」について考えてしまった。


■『ディア ドクター』(08`日本)監督:西川美和   ★☆
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by akazami | 2010-07-12 20:23 | 映画

横浜聡子

2010年7月10日(土)
横浜聡子
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最近異常に早起きなのです。大体朝の4時か5時にはもう起きていて何するわけでなくぼけっとPCを見ている感じ。この年寄り並みの早起きは服用している睡眠薬の症状で”早朝覚醒”と呼ばれているらしいのですが、早く起きる分には何の問題もなく、有意義に朝の時間を使えてうれしいばかりです。
それから朝の最近ウォーキングを開始しました。今の体重は僕の人生の中で最もデブで、大変なことになっています。三日坊主にならぬようウォーキングと節食でダイエットをがんばります。あーもう痩せたい!(もう死ぬ気でやります)

DVD『ウルトラミラクルラブストーリー』(監督:横浜聡子)を鑑賞。はっきり言って完全な”駄作”だと思いました。横浜監督の傑作『ジャーマン+雨』を渋谷の劇場で観た時は「日本映画界に当然変異の天才が現れた!」と思ったほど期待していた監督の作品だけにかなり残念です。横浜聡子は以前僕が書いた「日本映画最重要監督」の一人です。
この『ウルトラ~』は主人公の強烈なキャラクターだけで最後まで強引に押し切ったような感じですがその主人公に魅力が全くないので、映画としてどうしようもないものになってしまったんじゃないかなぁーと感じました。あの青森弁もいい感じがしないし、麻生久美子にも平板な印象しか持てませんでした。
今後の横浜監督、うーんどうなんでしょう?

■『ウルトラミラクルラブストーリー』(2009/日本)監督:横浜聡子 ☆
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by akazami | 2010-07-10 01:20 | 映画

アントニオーニ

2010年7月9日(金)
アントニオーニ
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昨日はDVDを2本鑑賞しました。イタリア大巨匠の一人ミケランジェロ。アントニオーニです。『欲望』と『太陽はひとりぼっち』。うーん・・・全くよくない。面白くない。別段たいしたおしゃれ映像美があるわけでもない(60年代ファッションや音楽やモードを期待していたので)。『欲望』なんてどうしてこれがカンヌのパルムドールなのかさっぱりわかりません。ほとんど映画の魅力的な部分を感じませんでしたし、一応サスペンスなのですが全く監督のやる気が見えません・・・。
いいとこのないこの2本でも『太陽はひとりぼっち』ラスト5分の映像感覚には驚きを感じました。これはスゴイ。圧巻のラストでした。男と女が愛し合ったのに、ラストでこんな荒涼とした風景の連続を持ってくるとは(!)これが「愛の不毛」の作家アントニオーニなんでしょうか?僕は全く好きになりませんねがね。

しかし一日に映画を2本も観るとグッタリです。映画業界の人間や特にシネフィルでもないので映画が面白くない場合さすがに頭がフラフラしてきます。映画は僕は1日に1本がいいんじゃないかと。しっかしアラン・ドロンは格好良すぎですね。無敵ですね。

(ちなみに写真は僕のタバコわかばと愛用のライター)



■『欲望Blow-up』(66`イタリア)監督:ミケランジェロ・アントニオーニ ★☆
■『太陽はひとりぼっち』(62`イタリア)監督:ミケランジェロ・アントニオーニ ★★☆
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by akazami | 2010-07-09 02:47 | 映画
2008月7月5日(
映画『ぐるりのこと。』を観てきた


先週ハードなスケジュールの中映画『ぐるりのこと。』を渋谷で観てきた。予想どうり橋口監督の映画はとっても”素敵な”作品だった。この映画の「テーマ」のひとつ、【鬱病】への転落とその地獄からの再生」が自分の経験とリンクしてとても自分の経験と重なるシーンが多々あり、7回くらい泣いた。映画としての評価とは別にこの映画は【うつ】にかかった人間の状況を”きちん”と描いたはじめての映画ではないだろうか?

木村多江は何事明るい人柄で、何事もきっちり決めないといけない完ぺき主義者。その彼女が「子供の死」を境に”気持ちのバランスを急速に崩していく。図書館で幼い子供見た時、本屋の陰でどうしょうもなく溢れ出す涙を堪えきれない・・・。仕事も辞め、心療内科に通院を始める。部屋でも電気をけして一人座っている。これは明らかにやる気でカバーするとか気合で直るというれべるでなはい。彼女は【うつ】状態などだ、映画では描かれていないが、きっと風呂にも入れず、食事もできず、自分以外のことに全く興味がもてず、頭の中で答えのないことを繰り返し冠変えている悪循環のサイクルにはまってしまってのだ。そして希望など1mm見えなく自分の中で「死」への誘惑が出てくる。【こんなに苦しみがずっと続くのだったら」死んでしまったほうがらくだと辛い結論が出てくる。うつからくる究極の自己嫌悪なのだ。そしてどこにもこれから生きていく答えが見つからないという恐怖を心の奥に抱えてしまう。

しかし幸いにもサイコーパートナーがいた。妻を心から愛しているリリーフランキーの存在だ。りりーはどこまでも妻を包み込む
木村「なんでこんな私といるの?(大泣きしている)リリー「好きだからだよ。君がいないとこまるんだよ。
その後木村はお寺の天井を書いてくれと住職に頼まれる。そのご家に帰って「花」を見つめる木村の表情がこの映画のベストショットだった。「花ってすごくキレイだったんだ」と感じているこの表情は「【うつ状態】からの【世界回復】を明確に伝える素晴らしい表情をしている。それから木村はドンドン”世界”を回復していく。書きたいという自分の欲望を思い出し、そこに我を忘れて没頭していく。

この『ぐるりのこと。』は夫婦愛の映画であるが、私には日本ではじめて”うつ病”を描いた映画だと思った。橋口監督自身が”うつで長く苦しんでなければ”このような映画を撮れない。
私も長く非常に苦しい”うつ”から回復し、世界に戻ってきた人間であるので、印象深い作品となった。

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【京王井の頭線渋谷駅にて】
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by akazami | 2008-07-05 10:09 | 映画
2008年6月28日(
映画女優、酒井若菜 (『恋の門』から)


この前けっこう疲れているせいか大好きな映画が観たい!と思い立ち
恋の門』を鑑賞。観るのは3,4度目だがやっぱり
「超いい!もう最高!松田龍平いいねぇー」とまたまた大満足。

この映画は松尾スズキの初監督作品だが、監督の才能や新鮮さはあまりなかった・・・。
(やはり松尾スズキは演劇の人だと思う)
しかし何よりも最高なのは主演女優の「酒井若菜」である。
昔は「かなりカワイイくさらに巨乳のアイドル」という認識だった。あまりアイドルでスターダムに上れずTVの露出も減っていた。最初に女優酒井若菜に出会ったのはTV版「私立探偵濱マイクシリーズ」のキャバ嬢役だった。あまりな自然な演技と頭の軽いキャバ嬢を素敵に演じていた。この女優のハイレベルの演技力に、この女は日本映画の名脇役(バイベレーター)だ!酒井若菜が出演しているだけでその映画を観たいと思う。

今回『恋の門』での彼女も最高!コスプレおたくの女という設定だが、一本ネジが飛んでいる女を爽快に演じている。酒井若菜がとてつもなく輝いている。
あーいい女優だ。酒井若菜は「名脇役」であり、脇役でこそ彼女の魅力が爆発する。
この作品にも友人が助監督としているが、「つまらん作品」だったと言い切っていた。

世間的な評価もあまり芳しくないが、俺の中では相当大好きな映画である。
日本映画欠かせない名脇役それが、酒井若菜なのである。

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by akazami | 2008-06-28 08:55 | 映画
2008年6月7日()
日本の最重要映画監督 7人


土日は仕事が休みなので、掃除、洗濯、クリーニング屋、など「男一人暮らしの週末恒例業務」を午前中にこなす。それから吉祥寺TSUTAYAで「デスノート前編・後編」をレンタル。
午後はのんびり雑誌をペラペラしながら、いつの間にか昼寝へ・・・。

今日は私が個人的に思う”日本の最重要映画監督7人”を書挙げよう。
まずは■黒沢清(1955年生まれの52歳だから2つ上の世代だね)。

次は■青山真治(1964年生まれ)、■石川寛(1963年生まれ)、■橋口亮輔1962年生まれ)、この3人はちょうど40代の監督たちでちょうど1つ上の世代だね。

そして■山下敦弘(1976年生まれ)、■西川美和(1975年生まれ)、■横浜聡子(1978年生まれ)
この3人は完全に同世代だね。自分は1975年生まれ。

それぞれ監督たちのフェイバリット作品
■黒沢清は『人間合格』『アカルイミライ』も捨てがたいが、中でも一番は『ドッペルゲンガー』。
『ドッペルゲンガー』観た直後、「黒沢清だけは他の監督らと全く違う次元で映画を撮っている」と思い、放心状態で席をしばらく立てなかった・・。

■青山真治はやっぱり『EUREKA』。浅田彰氏が2000,年公開当時コメントしている
「映画の21世紀は『EUREKA』をもって始まる」。
今は2008年だが、私も「00年代の映画は『EUREKA』で始まった」と思っている。

■石川寛は『Tokyo.sora』と『好きだ、』の2作のみであるがベストは『好きだ、』
この人の”完全に独創的な感性で唯一無比オリジナリティ”で映画を撮る。まさに”洗練された映画の才能がすべてのカットで隅々まで浸透している”感じ。とにかく石川監督は”映画の才能”というものは”どうしようもないけれども決定的に存在する”と痛感するさせられる稀有な映画監督。

■橋口亮輔はもちろん『ハッシュ!』。もう心から大好きな映画。今日(6/7)渋谷シネマライズで公開が始まった新作『ぐるりのこと。』が観たい。自分で体験した「鬱」の辛い経験を活かした作品のようだ。(偶然だが橋口監督と同じく”鬱と闘った6年間”を私も経験した。しかも同じく私も6年間本当に苦しんだ)。ちなみに私も今はそれ乗り越え”常にプラス思考”でポジティブに日々を邁進しています。橋口監督は寡作な監督だがその映画は常に”心に刺さる”。


■山下君の映画はいずれも好き。今までのベストは2作目の『ばかのハコ船』だったけど、今現在のベストは『松ヶ根乱射事件』。脚本の向井君とのコンビはやはり最高でで初期山下映画の集大成な作品で凄いレベルの”傑作”と思う。去年『天コケ』で大ブレイクした山下君の動向からは目が離せない。(この活躍は大学の同期として、やっぱり嬉しいし、やっぱり悔しい)。

■西川美和はもちもん『ゆれる』。30歳の女性が撮った映画とはとても思えない傑作。すべてにおいて物凄い完成度であると思うが、中でも心底驚くのは「男の兄弟の話」を見事に描いているという点。よくある”女性監督ならではの感性で描いた~”うんぬんな言葉のど皆無な堂々たる演出。カンヌは海外でいつも受ける”ジャポニズム”な河瀬直美などにグランプリを与えているべきではない、西川美和に比べれば河瀬直美などアリンコもみたいなものだ。”映画の才能”のレベルがそもそも段違いに違う)

■横浜聡子は『ジャーマン+雨』。去年のクリスマスにユーロスペースで観た時の衝撃は忘れられない・・・。「彼女は天才か?ただ狂っているのか?なんだこの映画パワーは?・・・」。この監督を言葉にするなら「日本映画の突然変異」あたりか。たまたまその日はトークショーでゲストで登場した山下君と話していた。なんだか無口な美人な人で、「こんなカワイイ女の子がこんなとてつもない映画をとるんだぁー・・・」と微妙な感情になったのを覚えている。彼女の次回作など想像すらできないが、”映画の才能が炸裂している”に違いない。


※来月に私の母校大阪芸大映像学科の”卒制展”東京で開催されるらしい。
熊切さん、山下君、剛君の活躍でもしかしたら大阪芸大映像学科は”ブランド化”しているのかもしれない。(私の頃は大阪のマイナーな場所でひっそりとやった程度だった・・・)。
ちなみに本田さんのオリジナル企画の新作『GSワンダーランド』(栗山千明主演)は超観たい。タイトルからしてきっと60年代カルチャー”本田ワールド”全快のPOPでカルトな「怪作」な気がする。

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by akazami | 2008-06-07 21:43 | 映画