風見篤史のブログ


by akazami
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2007年 02月 04日 ( 1 )

”韓国映画”に目覚める

本日は友人Kに強引に勧められて「スカイプ」デビュー。ファイル交換ソフトをを使ったIP電話らしくスカイプ同士なら通話料が無料らしい。マイクとイヤホンがないので通話はできなかったが、チャットを試してみとこれがなかなか面白い。途中から知り合いの女性も加わり3人で楽しく会話。電話代節約にもなるし、悪くないかも。

その後24時くらいから村上龍がRVRで対談していたクァク・キョンテク 監督の『友へ/チング』をDVDで。韓国で800万人動員した大ヒット作らしいので心して観る。これがまた”素晴らしい”!
70年代から90年代前半にかけての激動の時代を背景に、4人の男の壮絶な人生と友情を見事に描いているのだけれど、ものすごく”完成度”が高い。2本位しか撮っていない監督がなんでこんなに人間を上手に描けるんだろう?と不思議に思うくらいすごい。高校時代の4人が映画館まで競争する場面は超広角レンズを使ったスピード感溢れる映像で”青春”というものを体感させてくれる(映画館の中のケンカのシーンも圧倒的な迫力)。
映画はヤクザの世界で対立する勢力に分れてしまった2人の悲劇的な運命に焦点が絞られていく。お互いを憎み合っているわけでもないのに、”時代”や”状況”が互いを殺しの標的にしなければいけないようにもっていってしまう皮肉な流れはとても痛々しい。いかにも「運命に翻弄される」のだ。クライマックスでジュンソクが”友情”よりも”義理”を選んでドンス殺してしまう結末は(ジュンソクが殺したとは明確に描かれていないで、その判断は観客に委ねられている)、なんとも言えない後味を残す。今の自分には「なんとも言えない・・・」、適当な言葉が見つからないのだ。結末を明確に提示しないという表現はとても勇気のいる判断だと思う。観るほうにとっては分かりやすく見せてくれたほうが当然楽だろうが、このように宙ぶらりんのまま終わらせられると「なんとも言えない」けど「とても悲しい」と感じるのではないか。この「なんとも言えない」感じが映画の奥行きを深くするのかもしれない。

脚本がよく出来ているのはもちろん、人間をリアルに描くその演出手腕もすごいのだが、特に素晴らしいのが主演のチャン・ドンゴンとユ・オソンの2人。役者について「何がいい」のかを言葉にするのは難しいが、とにかくいい!!映画の中でまさに”生きている”感じがそこから強く伝わってくる。もちろん演出もあるだろうが、その俳優が持っている資質が大きいと思う。こんな魅力的な俳優がバンバンいる韓国はすごい(ジュンソクのオジキ役の人もセリフはほとんどないがものすごい存在感を放っている)。

日本での韓流ブームの中(もう下火?)、僕に限っては『シュリ』と『サマリア』とこの『友へ/チング』の3本しか観たことがない。やばい、やばい、もっと観たいぞ。韓国得意の”純愛もの”も含めてもっと観たいぞ。


さっき冨永昌敬の『シャーリー・テンプル・ジャポン』観始めたが15分で我慢が出来ず止めた。ひどい。なんとなく才能がある人かと思ったけど全く勘違いだった・・・・。あーひどすぎるよ。気分が悪い。気を取り直してどんどん韓国映画を観よう。

c0107704_18484512.jpg【『友へ/チング』/クァク・キョンテク/2001年公開】
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by akazami | 2007-02-04 18:50 | 映画