風見篤史のブログ


by akazami
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『狂走情死考』

2011年3月7日(月)
『狂走情死考』
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VHS『狂走情死考』を鑑賞。
若松美学が炸裂した隠れた傑作。若松孝二はアンゲロプロスやホウ・シャオシェンのようにロングショットの天才芸術監督であると僕は思っている。冒頭の主人公が走る横移動のショット、広い雪景色の中を歩く男女、北海道の雪の大平原のラストシーンなどなど美しい構図のイメージがとにかく美しい。このようなイメージは天才にしか撮れないものである。

縦構図の奥行きのあるカットに人物を捉えるのが抜群にうまい。さらにカラフルな原色の色彩設計も抜群のセンスを感じる。若松孝二は政治色やバイオレンス、ピンク映画のイメージが強いが、実は世界レベルの映像派の作家性溢れる映画監督である。


c0107704_23375268.jpg『狂走情死考』(1969年/日本)
監督:若松孝二   ★★★★
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by akazami | 2011-03-07 23:40 | 日々のこと