『バッファロー'66』
2010年 12月 24日
2010年12月24日(金)
『バッファロー'66』 全くクリスマスという感じがしない・・・。
田舎の会社で地味に働いていれば、クリスマスイブも地味に過ぎていく。12月24日は誕生日ということもあり、人一倍クリスマスには思い入れがあり大好きなのであるが、35歳にもなるとキラキラした出来事はほとんど起こらないのだが、まぁ仕事をしているだけましである。今は誕生日より仕事が大切。
DVD『バッファロー’66』(監督:ヴィンセント・ギャロ)を鑑賞。
僕の大好きな映画で日本でも異例のロングランヒットした、90年代アメリカ映画の大傑作。監督・脚本・音楽・主演のギャロの美的センスと実験的なスタイルが見事に凝縮され、近年稀に見る洗練された“映画デザイン性”を持った作品である(クレジットタイトルのデザインは絶品の一言)。そのどこかアンティークレトロな色調で非常にフォトジェニックな美的映像センスはギャロ独特の圧倒的な映像美学に貫かれている(16mm撮影なのだろうか?)。
通常では考えられないようなカット構成やラストの銃撃シーンでのマンガ的なデフォルメ処理、突然照明がスポットライトに変わりミュージカルが挿入されるなど実験性は、非常にハイクォリティーかつ現代的な映画芸術性を感じさせ、ヴィンセント・ギャロがただのおしゃれな異端派ではなく、間違いなく真の映画作家であることを証明している(ちなみに映画作家としてのギャロの映画美学は2作目の『ブラウン・バニー』で極度の洗練化を遂げることになる)。
しかし、この映画で最も魅力的な部分で、多くの人にこの映画が愛される理由はギャロ自ら演じる主人公ビリーのキャラクターだろう。公開当時僕のことをよく知る友人2人が口を揃えて言ったことは「これは風見によく似ている。ていうか、これ風見だよ」・・・。どうなのだろ?
いずれにしろ『バファロー’66』『ブラウン・バニー』と独自の美学に貫かれた傑作を作り上げたヴィンセント・ギャロの次回作の発表を、僕は首を長くして待っている。
『バッファロー'66』(1998年/アメリカ)
監督:ヴィンセント・ギャロ ★★★★
『バッファロー'66』
田舎の会社で地味に働いていれば、クリスマスイブも地味に過ぎていく。12月24日は誕生日ということもあり、人一倍クリスマスには思い入れがあり大好きなのであるが、35歳にもなるとキラキラした出来事はほとんど起こらないのだが、まぁ仕事をしているだけましである。今は誕生日より仕事が大切。
DVD『バッファロー’66』(監督:ヴィンセント・ギャロ)を鑑賞。
僕の大好きな映画で日本でも異例のロングランヒットした、90年代アメリカ映画の大傑作。監督・脚本・音楽・主演のギャロの美的センスと実験的なスタイルが見事に凝縮され、近年稀に見る洗練された“映画デザイン性”を持った作品である(クレジットタイトルのデザインは絶品の一言)。そのどこかアンティークレトロな色調で非常にフォトジェニックな美的映像センスはギャロ独特の圧倒的な映像美学に貫かれている(16mm撮影なのだろうか?)。
通常では考えられないようなカット構成やラストの銃撃シーンでのマンガ的なデフォルメ処理、突然照明がスポットライトに変わりミュージカルが挿入されるなど実験性は、非常にハイクォリティーかつ現代的な映画芸術性を感じさせ、ヴィンセント・ギャロがただのおしゃれな異端派ではなく、間違いなく真の映画作家であることを証明している(ちなみに映画作家としてのギャロの映画美学は2作目の『ブラウン・バニー』で極度の洗練化を遂げることになる)。
しかし、この映画で最も魅力的な部分で、多くの人にこの映画が愛される理由はギャロ自ら演じる主人公ビリーのキャラクターだろう。公開当時僕のことをよく知る友人2人が口を揃えて言ったことは「これは風見によく似ている。ていうか、これ風見だよ」・・・。どうなのだろ?
いずれにしろ『バファロー’66』『ブラウン・バニー』と独自の美学に貫かれた傑作を作り上げたヴィンセント・ギャロの次回作の発表を、僕は首を長くして待っている。
『バッファロー'66』(1998年/アメリカ)
監督:ヴィンセント・ギャロ ★★★★
by akazami
| 2010-12-24 14:46
| 映画