風見篤史のブログ


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映画『ノルウェイの森』を公開初日に観る

2010年12月11日(水)
映画『ノルウェイの森』を公開初日に観る
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公開初日の映画館はガラガラ・・・。
田舎の人間が村上春樹なんか読むわけないのは容易に想像できるが、映画公開初日の土曜日に僕を含めて7人ていうのはないだろう。恋人同士はなぜ観にこない?恋愛映画だしデートに最適じゃないのか?村上春樹作品の映画だぞ・・・。

映画はあまりパッとしない、いや全くパッとしない作品の出来であった。村上春樹愛読者として期待度が高すぎたきらいあるけれども、しかしながらひどくよくない・・・。やはり原作モノの映画化で原作を映画が上回ることは非常に稀で、大体が失敗に終わる。この映画もそうで、文学作品としての原作の美しさを全く表現できていない上、原作の物語をほぼその通りになぞっただけで、映画・映像作品としての「面白さ、美しさ」を失っている。

まず主要登場人物の2人(直子と緑)がひどい。これは明らかなキャスティングミスだろう。両者とも僕の描いている原作のイメージからははるかに遠く、菊池凛子は演技はうまいのだろうけれども演技以前に被写体として僕はイイと思ったことは一度もない(はっきり言うと嫌いである、この人は『バベル』以前に熊切さんの『空の穴』の時からずーとダメ)。対する緑役の水原季子も同じくひどかった・・・。演技が下手なのは差し置いても、被写体として全く魅力的でない。

リービンピンの透明感ある映像と60年代後半を再現した凝りに凝ったインテリアやディティールファッションはとっても魅力的だったが、それ以外はほんとに・・・つまらない映画だった。監督の力不足が原因で失敗作になっているのではなく、そもそも村上作品の魅力は文学の美しさ、小説ならではの面白さであって映画には向かないのかもしれない(大森一樹の『風の歌を聴け』もひどかったし・・・)


村上春樹と映画。共通項がありそうでやはり水と油なのかも。相性の問題なのか?


『ノルウェイの森』(2010年/日本)
監督:トラン・アン・ユン
★☆
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by akazami | 2010-12-11 17:46 | 映画