風見篤史のブログ


by akazami
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『女は女である』

2010年11月1日(月)
『女は女である』
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先週末の悪夢から脱出し、また今週が滑り出した。最近は車での移動が多いので、ipodをFMトランスミッターで繋ぎ、ずっと音楽を聴いているのだが、さすがに何時間も続くと耳も苦しくなってくる。しかし、僕には音楽が常に必要なようで、田舎の人の多くがパチンコ屋でお金を使うように、僕はTSUTAYAとamazonにお金を使う。

VHS『女は女である』監督:ジャン=リュック・ゴダールを鑑賞。
ゴダール初のシネマスコープ・カラー映画で、登場人物が歌を歌わないミュージカル喜劇。
ゴダールの映画はみんなキュートだけれどその中でも特に可愛く特別ファニーな作品。冒頭からラストまでカラフルな色彩が溢れ出していて、ファッショナブルなアンナ・カリーナが所狭しと動き回る。洗練されたデザイン性を持って配置された色彩の洪水で、観ている僕の目もキラキラしてくる。

そしてアンナ・カリーナにも増して重要なのがその音楽。若き天才ミシェル・ルグランのハッピーな楽曲がブツブツに分断されて全編を覆っている。80年代以降に顕著になる音楽の脱構築(ソニマージュ)の感性が監督第3作でもすでに表れている。音楽の暴力的配置。このジャジーでミュージカル風の陽気な音楽が映画全体にバラバラに散りばめられているので、登場人物が歌わずとも“風変わりなミュージカル映画”として存在させてしまっているのである。

しかし、なんて可愛らしい映画だろう。まさにPOP映画の金字塔。天才的な色彩設計家ゴダールが華々しくカラー映画に登場した記念すべき作品である。


c0107704_2321812.jpg『女は女である』(61年/フランス)
監督:ジャン=リュック・ゴダール
★★★☆
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by akazami | 2010-11-01 23:28 | 映画