風見篤史のブログ


by akazami
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『メイド・イン・USA』

2010年8月15日(
『メイド・イン・USA』
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本日は久々の休日であった。
まぁ休日といってもこの暑さでは家でグダグダするだけ・・・はぁ暑い。・・・う~ん・・あつい。

VHS『メイド・イン・USA』(監督:ジャン=リュック・ゴダール)を鑑賞。
この時期の他ゴダール作品と同様に原色溢れるハードボイルドタッチのデザイン映画。
ほとんどすべてのカットが洗練されたデザイン性で設計されている。原色の壁をバックにトレンチコートを羽織ったアンナ・カリーナが煙草を手に振り返る・・・そう、こんなキメキメの美しいカットがこの映画を象徴していると思う。

以外にびっくりしたのがアヴァンギャルドなその音響設計。ゴダールが孤独に実践している映像と音を分離して考え、それをコラージュ的に再構築するいわゆる“ソニマージュ”理論は80年代以降の作品からだと思っていたのだが、この1966年の作品でもすでにその実験的な音響デザインの傾向が現れている。僕はこの音の“ハチャメチャ”具合にワクワクさせられたのだった。もう、ゴダールってなんて自由なの!

物語的にはアメリカB級映画に敬意を込めたのであろうハードボイルドな感じだが、登場人物の設定やストーリー展開などはほとんど理解できず・・・。映画を観ながら「お前は誰で一体なんしてんの?」てな感じ。

まぁ映画は物語やテーマを“理解するもの”ではなく、絵画を鑑賞するように”感じるもの”だと僕は思っているので、話やテーマを理解できなくても「うん、このイメージは好き!」と感じることができれば映画的に全然OKなのである(もちろん内容を理解することも形式を好きと感じることもない作品は僕にとって“いい映画”ではなくなるし、当然多くの映画は僕的に“いい映画ではない”場合がほとんど)。

ブルース・リーの名言がここにある。

“Don’t think, feel!(考えるな、感じろ!)”



c0107704_16123935.jpg『メイド・イン・USA』(66年/フランス)
監督:ジャン=リュック・ゴダール   ★★★
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by akazami | 2010-08-15 16:19 | 映画